【エッジーナの処方箋】賢い女性ははじめている!? 知らないと損する iDeCoの基礎知識②

 

公的年金以外の老後資金を自分でつくるためのお得な制度、iDeCo。前回は、老後に不安を感じている女性に最低限知っていただきたいiDeCoの基礎知識についてご紹介しました。

 

今回は、iDeCoをはじめたいという方に向けて、運用商品と金融機関の選び方をご紹介します。エッジーナたるもの、金融商品や運用方法に関する知識を身につけ、賢く老後に備えましょう。

 

 

〈目次

1. iDeCoの運用商

2. iDeCoの口座を開設する金融機関の選び方

 

1.運用商品の種類

 

iDeCoの運用商品には、大きくわけて「元本確保型」と「元本変動型」の2種類があります。

 

元本確保型というのは、文字通り、元本が確保されているタイプの運用商品です。具体的には「定期預金」や「保険」などの商品がそれにあたります。ローリスクで安全性を重視したい方におすすめの一方、現在の低金利では利息が期待できないため、効率よく運用益を生み出すのは難しいといえます。そのため、利益よりも節税効果を重視したい方におすすめです。

 

一方、元本変動型というのは、文字通り、元本が変動するタイプの運用商品です。具体的には「投資信託」がそれにあたります。投資信託とは、投資からから預かったお金をもとに、運用の専門家であるファンドマネージャーが運用する金融商品のことです。

 

元本変動型は、運用成績次第で元本が増えたり減ったりする投資性の高い商品です。元本割れのリスクを負ってでも資産を増やしたい方は、こちらのタイプを選ぶことをおすすめします

 

 

2.iDeCo口座を開設する金融機関の選び方

 

iDeCoは国の制度ではありますが、金融機関ごとにサービス内容が異なり、口座を開設する金融機関は加入者が自由に選ぶことができます。ここでは、金融機関を選ぶときのポイントをご紹介します。

 

 

  • 口座管理手数料が安い金融機関を選ぶ

iDeCoで月々の掛け金を積み立てる場合、どの金融機関を選んでも毎月167円(国民年金基金連合会へ103円、事務委託先金融機関へ64円)の手数料がかかります。ですが、金融機関の口座管理手数料については、無料から500円程度と幅があるため、なるべく口座管理手数料のかからない金融機関を選ぶことをおすすめします。

 

  • 希望する運用商品がある金融機関を選ぶ

iDeCoの運用商品のラインナップは金融機関ごとに異なり、各金融機関は元本確保型商品と投資信託の両方を含む3本〜35本程度の運用商品を用意しています。加入者は許容できるリスクや目標とする利回りを考えながら、複数の選択肢のなかから運用商品を選ばなくてはなりません。

 

投資信託を選択する場合、ひとくちに投資信託といっても株式型や債権型、不動産型などのさまざまな種類があるため、どれを選べばわからないという方もいるでしょう。そういった投資初心者の方におすすめしたいのが、バランス型の投資信託です。

 

バランス型の投資信託というのは、さまざまな国や資産にバランスよく投資して、ひとつにパッケージした運用商品のことです。あらかじめ複数の異なる投資対象がバランスよく配分されているため、手軽に分散投資をはじめることができます。

 

バランス型の投資信託を選ぶなら、投資信託の手数料にあたる「信託報酬(運用管理費用)」が少しでも低い商品を選択するのがポイントです。目安としては、年0.5%以下であれば、その金融機関が割安な手数料の商品をラインナップしていると判断することができます。

 

 

以上、iDeCoの運用商品と金融機関の選び方についてご紹介しました。iDeCoにはさまざまな商品や運用方法があり、人によって目標とする利回りも異なるため、運用方法に正解はありません。とはいえ、その節税効果はあなどれないもの。まずはiDeCoで投資について学ぶトレーニングを兼ねながら、安定的な資産形成の実現を目指してみてはいかがでしょうか。