町田樹も絶賛!アイススケートを芸術の域に昇華させた男の物語

伝説の五輪フィギュアスケート金メダリスト、ジョン・カリーを捉えた映画『氷上の王、ジョン・カリー』がいよいよ、531日(金)より、新宿ピカデリー、東劇、アップリンク渋谷、アップリンク吉祥寺ほか全国公開となる。

本作は、アイススケートをメジャースポーツへと押し上げ、さらに芸術の領域にまで昇華させた、英国人スケーター、ジョン・カリーの知られざる素顔に迫るドキュメンタリーである。

彼なくして、今みなさんが心を震わせて鑑賞している美しいフィギュアスケートは存在しなかったことでしょう。伊藤みどり

ジョン・カリーは、ともすれば「男が華やかに踊るなんてみっともない」と揶揄されるような時代に、芸術としてのフィギュアスケートをその生涯をもって追求し続けた孤高のスケーターである。町田樹

ジョン・カリーがいなければ今のアイススケートの美しい舞は、この世になかったであろう。

彼のパフォーマンスは優雅でしなやか。スクリーンからも伝わる演技のインパクトは息を飲むほど華麗だった。

しかし、彼の功績は多大であるにも関わらず、当時のマスコミが取り上げるのは彼のセクシャルな部分だけ

卓越した才能と苦悩にもがきながら、アイススケートに人生を注いだ天才の物語。

映画『氷上の王、ジョン・カリー』。この天才がいなければ、羽生結弦もスケーターになっていなかったかも知れない。

また、公開に先駆け、59日(木)新宿ピカデリーにてジャパンプレミアが開催された。

上映後のトークコーナーでは、元フィギュアスケート選手の町田樹さんと、髙橋大輔さんや羽生結弦さんらトップスケーターの振付師として活躍する宮本賢二さんが登壇。

町田樹さんが自身の現役時代の経験を交えながら、「フィギュアスケーターの誰もが目標とすべき指標」とジョン・カリーの魅力を熱く語った。

【プロフィール】  

町田樹(慶應義塾大学・法政大学非常勤講師)

1990年生まれ。2006年全日本ジュニア選手権優勝。シニア転向後はグランプリシリーズで通算4勝。20142月ソチオリンピック出場、団体・個人ともに5位入賞。同年3月の世界選手権では銀メダル獲得。同年12月に選手引退の後は、プロフィギュアスケーターとして自作振付による作品をアイスショーで発表し続けた。201810月プロ引退。一方、2015年より早稲田大学大学院スポーツ科学研究科に進学、現在は博士後期課程に在学中。専門はスポーツマネジメント、スポーツ文化論、文化経済学、身体芸術論。20184月より慶應義塾大学・法政大学で非常勤講師も務めている。

宮本賢二(振付師)

シングルからアイスダンスに転向し、全日本選手権優勝などの数々の栄冠を手にした国内トップクラスのスケーター。2006年に現役を引退してからは、振付師として羽生結弦や髙橋大輔、織田信成、町田樹、エフゲニー・プルシェンコ、荒川静香、安藤美姫、宮原知子などの国内外のトップスケーターの他、様々なアイスショーの振り付けからアニメ『ユーリ!!! on ICE』の作中の振付まで数多くの振り付けを担当。テレビ、新聞等での解説も行っている。