【エッジーナの処方箋】 女性のための年収アップ『転職術』 転職こそ、年収を上げるチャンス!<基礎編>

4月のお給料、どのくらい上がるのかな?

定期昇給やベースアップに期待している方も多い時期ですが、年齢とともにその増額幅も小さくなるばかりなのが現実です。それでは昇格を目指してみるものの、ポストに空きがないなんていうことも。

そんな状況でいつまでもモヤモヤしていても、自らのモチベーションを下げてしまうだけ。さらに女性の場合、恋愛や結婚さらには出産など、その時々の状況で転職事情も大きく異なります。

しかし転職は、年収アップを勝ち取るための大きな手段です。そして会社に不満はなくても、自分の市場価値を知り、それを上昇させていくことを考えることは決して悪いことではありません。

そこで今回、女性の転職についていろいろ調べてみました。転職わらしべ長者を目指して、ぜひ皆さんもこの機会に一度じっくり考えてみませんか?

目次

1.自分のキャリアの棚卸をしましょう

2.平均年収が高く、アップしやすい業界は?

3.異業種転職にもチャンスあり

4.市場価値を知って、年収交渉しましょう

1.自分のキャリアの棚卸をしましょう

転職をする上で大切なのは、これまでの自身のキャリアを時系列で辿り、棚卸をすること。これは経歴書を書く上で、最も大切であることと同時に、棚卸そのものが今後のキャリアアップの方向性を指し示すコンパスになるからです。どんな業種で、職種で、何を担ってきたのか。どんな苦労があり、どんな成功があったのか。一度整理してストーリー化することで、あなたのキャリアを可視化することができます。

そして、次に考えたいのは

【1】なぜ転職したいのか?
【2】転職した結果、どうなりたいのか?
【3】転職時に譲れない条件は何か?

を明確にすることです。今までのキャリアの道筋をしっかり整理し、転職先の企業で役立てることができるスキルが何なのか、明確に説明できるようにしておく必要があります。お給料が安いのも、もしかしたら「正当な評価」かもしれません。ただ今の状況から抜け出したいという漠然とした理由では、年収アップの転職どころか、転職すらままなりません。転職での年収アップを目指すなら、まずは「転職の目的」など自分の価値基準を整理するところからスタート。企業としっかり交渉できるようにアピールポイントをまとめておきます。

●年齢別の転職者の割合

厚生労働省が発表した「平成28年雇用動向調査結果の概況」によると、20~24歳で転職した方の割合は男性が14.9%、女性が15.0%。25~29歳で転職した方の割合は男性が13.6%、女性が18.1%。30歳~34歳となるとやや下がり、男性が10.7%、女性が13.2%となっています。男女ともに35歳を割合が減ってきますが、突出したキャリアの持ち主の場合、年齢はあてはまらないようです。

※データから女性は、男性より転職に積極的ということが読み取れます。

2.平均年収が高く、アップしやすい業界は?

年収アップの転職を考える際に考えるべきポイントは、そもそもその業界や職種の平均年収が高いかどうかが重要です。傾向としては、人材不足が懸念されている業界、個人のスキルや経験、専門知識に頼る割合が多い業界、今話題のAIの導入や機械化が望めない業界も年収が高い傾向にあります。具体的には、金融関連の専門職、IT、インターネット・通信関連や医療系の専門職です。高い専門性が求められることに加えて、今後も市場規模の拡大が見込まれるからです。すでにこれらの業界にいる方は、積極的に転職を検討してみることをおすすめします。

また一般的に転職する場合、これまでの経験やスキルが生きる同業種といわれますが、一概にはあてはまりませんので、幅広く視野を広げて積極的に異業種転職を検討してみましょう。

3.異業種転職にもチャンスあり

リスクが大きいといわれる異業種転職ですが、むしろ逆張りの発想で、実際に異業種への転職で年収が上がったという方も多いのです。1つの専門性だけではなく、第2の専門性を持つ人材が求められているからです。1と2の専門性を行き来しながら、さらなる領域をカバーすることで様々な相乗効果が期待できます。

たとえば自分の持っているスキルや経験の汎用性が高い場合や、その業界で必要とされているものの該当者がいないといったケースがそうです。その場合、むしろ「新たな風を吹き込んでくれる貴重な人材」、「異業種のノウハウを取り入れられる人材」という理由から、大幅年収アップも夢ではありません。業種や職種の動向はもちろん、求められるスキル傾向をしっかり読み取りながら、自分を高く評価してくれる業界や職種を推測することも大切です。

4.市場価値を知って、年収交渉しましょう

これまで年収アップの転職術として、年収の高い業界や職種を選ぶ重要性をお伝えしてきましたが、実際にはそれだけではなく、「年収アップ交渉」も大きなポイントとなります。

まずは自分の市場価値を知って、おおよその年収をつかんでください。もちろん現職での年収よりアップすることが最低条件です。企業側からのある程度の年収提示があっても、面接時に交渉して少しでもアップ幅を大きくしたいところです。

たとえば面接時に、スキルを低く見積もられてしまえば低い水準に抑えられてしまいます。ここで決め手になるのが、これまでに培って来たスキルや経験を記入した経歴書や自己紹介文です。ときにはある程度のハッタリも必要です。臆さずに、また同時に生意気ととられない範囲でアピールしたいもの。そもそも企業側も、低めの年収を提示しています。伸び幅がある場合が殆どなので、ぜひ強気すぎない強気で交渉しましょう。

「自分を安売りしない」、「キャリアや能力に見合った年収が欲しい」と望むのは、決して悪いことではありません。会社に居続けるだけでは昇給やベースアップが見込めない時代だからこそ、転職で年収アップを勝ち取りましょう。

もちろん転職した職場では、これまで以上のモチベーションで業務に取り組み、さらなるキャリアアップのために頑張るのはいうまでもありません。