日本初!在宅でできる卵巣年齢チェックキット

株式会社F Treatmentは、卵巣に残っている卵子の数が何歳相当であるかを表す「卵巣年齢」を、自宅で簡単に測定できる日本初の検査キット「F check」(エフチェック)を、2019年7月10日(水)より同社の専用サイト(URL: https://fcheck.f-treatment.co.jp)で販売を開始した。
「F check」では、専用のツールを使って指先から0.1mlの血液を採血し、検査センターに郵送することで、後日自身のスマートフォンやPCから卵巣年齢を知ることができる。また、専用サイトでは、検査結果を知るだけではなく、専門家への相談サービス※や、生活習慣などの設問から不妊の兆候を把握できる自己診断ツールなど、妊活をサポートするコンテンツも合わせて展開している。
「F check」が提供する各種サービスを通じて、女性の妊活に対する不安を解消していくだけでなく、働き方を含めた、ライフプランを検討するきっかけを創っていくという。
※今秋にサービス開始予定

■F checkの特徴
卵巣年齢をセルフチェックできる日本初の検査キット
「F check」は、卵巣に残っている卵子の数が何歳相当であるかを表す「卵巣年齢」を、自宅で簡単に測定できる日本初の検査キットです。子どもを望む女性にとって、自分の妊孕力(にんようりょく:妊娠する力)を知るきっかけとなります。

自宅で簡単に検査ができる
専用サイト(https://fcheck.f-treatment.co.jp)から購入できる。
検査に必要な血液はわずか0.1mlで、専用の医療機器を用いて、指先から簡単に採血できる。
血液を検査センターに郵送した後、約10日間で自身のスマートフォンやPCから閲覧できるマイページ上で、検査結果を確認することができる。
忙しくて病院へ足を運ぶことが難しい方でも、自宅にいながら通院の時間を確保することなく、卵巣年齢を知ることができる。

検査結果を踏まえた妊活サポート
マイページでは卵巣年齢に関する検査結果の確認に加えて、様々なコンテンツやサービスを提供。自分の卵巣年齢を知った上で、その後の妊活における不安や悩みの解消をサポートしてくれる。

■「F check」製品概要

・名称:F check
・価格:19,980円(税別)
・販売先URL:https://fcheck.f-treatment.co.jp
・販売開始日:2019年7月10日
・内容:血液検査キット《消毒布、ランセット、吸引器、血漿分離デバイス(シリンダー、密閉キャップ、ボトル)、絆創膏》、返信用封筒、説明書

<「F check」の使用方法について>
専用サイトで「F check」をご購入・ご登録頂いた後、以下の流れでご自身の卵巣年齢を知ることができる。

<採血>検査に必要な血液はわずか0.1ml。指先に針を刺し、簡単に採血できる。
<投函>採った血液を返送用封筒に入れて投函する。
<結果確認>CDC(米国疾病対策予防センター)の承認を受けている検査センターで分析。投函より約10日で結果を確認することができる。

■卵巣年齢とは
卵巣に残っている卵子の数が何歳相当であるかを表すものを卵巣年齢と呼んでいる。卵巣年齢は、卵子の周りの細胞から出るホルモンであるAMH(アンチミューラリアンホルモン)の測定結果に基づいて算出している。
卵巣年齢が高い場合、卵子の数が少なくなっていて、妊活や不妊治療ができる期間が限られてくる、ということが分かる。また、卵巣年齢が低く※かつ月経不順の場合は、多嚢胞性卵巣症候群(たのうほうせいらんそうしょうこうぐん)(PCOS:polycystic ovarian syndrome)という、排卵が阻害される不妊原因となる疾患の疑いがあることが分かる。
この卵巣年齢・AMHの値は、検査以外では分からない上に、個人差がとても大きく、実年齢とは必ずしも相関しないため、卵巣年齢を把握することは、ライフプラン・妊活・不妊治療を考える上で非常に大切なことなのだ。
※卵巣年齢が31歳以下の場合


■「F check」開発背景
妊孕力は歳を重ねるごとに低下するにも関わらず、子供を出産する年齢は上昇の一途を辿っており、より妊娠が難しくなり、不妊というテーマが身近になってきている。
このような状況でありながら、妊娠・不妊に関する知識も意識もまだまだ不十分であるため、妊娠に関して適切な行動がなされていないことが多く、実際に、自身の妊孕力を考慮せずに妊活を後ろ倒しして仕事を優先し続けていたり、クリニックへの受診に二の足を踏んでいる方がいることが、妊活経験者及び、現在妊活をしている20代~50歳代の女性750名に対して行った「妊活・不妊治療に関する意識調査」(2018年12月実施)により分かった。

<妊活・不妊治療に関する意識調査の結果(抜粋)>

その結果、本来は避けられる可能性のあった「不妊」に向き合うことになり、精神的・肉体的・金銭的な負担を強いられるケースも少なくない。こうした負担を減らし、無くしていくために、消費者における知識不足の解消に向けて今回の卵巣年齢チェックキット「F check」の開発を進めてきたという。

現在妊活で悩みや不安を抱えている方、いつかは子供が欲しいと思っている方に、ぜひ「F check」を使用いただき、自身の卵巣年齢を知った上で、妊活やライフプラン、それらを踏まえたワークライフバランスの検討などに繋げていくことができる。


■「F check」の社会的意義について

齊藤 英和 先生
元国立研究開発法人国立成育医療研究センター
周産期・母性診療センター、周産期・母性診療 副センター長

妊娠・出産に関して、「知らなかったをなくしたい」と考えています。不妊治療の現場では、「知らなかった」「もっと早く……仕事を優先しなければよかった」という声を聞くことが少なくありません。そのような声を聞くたびに、知る機会がなかったことに対して、生殖医療従事者側として申し訳なさと悔しさを日々感じます。
卵巣年齢やAMHの値を知ることは、妊娠しようと思ってからでもよいのかもしれません。ただ、検査をしないことを選択するにしても、「こういう検査でこういう利点がある、でも私はそれをしない」と自己決定できることと、「そんなの知らなかった、だからできなかった」ということでは、きっと、その後の気持ちや満足度は大きく違ってくるのではないでしょうか。
病院に行くことがハードルが高いという方ももちろんいらっしゃいます。そんな方には、ぜひ手軽にできる
「F check」を使うことで、子どもがほしいと思ったタイミングに手遅れになる前に、自分の妊娠力を知り、自分のライフプランと改めて向き合ってほしいと思います。正しい妊活知識の啓発として、F checkの存在が、妊活や不妊への正しい知識を多くの女性に持っていただくきっかけの一つになればと願っております。