【エッジーナの名言】  ウィニー・ハーロウ「すべてに美が存在する」

“すべてに美が存在する”

ーーウィニー・ハーロウ

 

ウィニー・ハーロウ(1994-)

モデル

 

ウィニー・ハーロウは白斑という肌の病気を持つスーパーモデル。完璧なプロポーションと病気に負けないポジティブなエネルギーが多くの女性たちを勇気付け、FENDIやDiorなど一流ブランドのショーモデルに選ばれ、エミネムやサム・スミスなどのアーティストのミュージックビデオにも出演。最近は自身のコスメブランドの立ち上げを構想しており、今世界が最も注目するモデルの一人となっています。

カナダのトロントにて、ジャマイカ人の両親のもとに生まれたウィニー。彼女は4歳のときに「尋常性白斑」と呼ばれる皮膚疾患が発覚します。皮膚の色を決める色素メラニンが作られなくなることで肌が部分的に白くなってしまう病気で、著名人ではマイケル・ジャクソンが罹患していたことで知られる難病です。

生まれ持った褐色の肌に、白斑は隠しきれないほど目立ちます。そのことから、子供の頃は「牛」や「しまうま」と呼ばれ、学校の友達から酷いイジメに遭います。転校した先々でもその状況は変わらず、一時は自殺を考えたことも。結局彼女は高校を中退しますが、「モデルになりたい」という夢を持ちオーディションを受けるようになります。

彼女に転機が訪れたのは、2014年のこと。アメリカのモデルオーディション番組の『America’s Next Top Model 』に出演し、最終審査で落選してしまうものの、そのスレンダーな体型と白斑の姿は大きな話題となり、立て続けに世界的なモデル事務所からオファーが殺到しました。

その後、彼女はDieselやSprite、トミー・フィルフィガーなどの広告塔に選ばれ、FENDIやDiorなどの有名ブランドのショーに出演。トップモデルの仲間入りを果たしたのです。

メディアでは「世界一美しいまだら肌」、「白斑モデル」と称されることの多いウィリー。白斑が彼女の知名度を飛躍的に向上させたのは間違いありませんが、インタビュー映像などを見ていると、それよりも常に笑顔でポジティブなエネルギーに満ち足りた姿に圧倒させられます。モデルとはいえ、見た目だけで人を魅了し続けることはできません。彼女が世界中の人々や企業から愛される理由は、その内なる美しさにあるのではないでしょうか。

ウィニーは私たちにたいして 、このようなメッセージを発信しています。

だれかの「型」にはまる必要はないわ。あなたという一人の人間になって、何があなたにとって美しいのかを考えてほしいの。雑誌の中に答えを探したり、私の答えが正しいと思ったりしないで。ぜひ、自分のハートに問いかけてみて。

すべてに美が存在する。コンプレックスや病気に悩む女性の背中を押してくれるような、そして、大きな苦境を乗り越えてきた彼女だからこそ発せられる、力強くポジティブな魔法の言葉だと思います。