【エッジーナの処方箋】ニワカは卒業！ 2019年ボジョレーを楽しむための基礎知識

毎年解禁日になるとお祭り騒ぎになるボジョレーヌーボー。2019年の解禁日は、前年よりも1週間遅い11月21日（木）になります。

すっかり年末の風物詩としておなじみになったボジョレーヌーボーですが、その品質や背景については意外と知らない人も多いでしょう。

でも、エッジーナたるもの、ただ流行りに乗るよりも、最低限の知識をもったうえで2019年のボジョレーヌーボーを楽しみたいですよね。今回は、ボジョレーヌーボーをよりおいしく味わうための基礎知識をご紹介します。

〈目次〉

1．ボジョレーヌーボの特徴

2．おすすめの飲み方とボジョレーヌーボーに合う料理

3．おすすめのボジョレーヌーボー３選

１．ボジョレーヌーボーの特徴

ボジョレーヌーボーとは、フランス・パリの東南に位置するボジョレー地区でその年に収穫されたぶどうを醸造して作るワインの新酒のこと。

美食の街、リヨンの北に位置するボジョレー地区は、標高や気候がワインづくりに適しており、軽やかな赤ワインの産地として有名です。

長期にわたって熟成した味や香りを楽しむ一般的なワインに対し、ぶどうの収穫からワインの出荷までの期間が約2ヶ月と短いのがボジョレーヌーボーの特徴です。発酵させる期間も短く、新鮮な風味を味わうためのカジュアルなワインだといえます。

ボルドーワインのように数種のぶどうがブレンドされたワインが多いなか、ボジョレヌーボーは「ガメイ種」と呼ばれる単一のぶどうからつくられています。ガメイ種は渋みのもとであるタンニン成分が少なく、甘くてフルーティーな味わいが特徴です。

赤ワインといえば常温で飲むのが一般的ですが、口当たりが軽くあっさりとしたボジョレーヌーボーは少し冷やしてから飲むとおいしさが引き立ちます。

冷蔵庫で1時間ほど冷やし、10℃くらいになったら飲み頃です。

ボジョレーヌーボーは長く寝かせると未開封であっても熟成が進み、新鮮さが失われ、味が落ちてしまいます。

購入後は2～3カ月以内には飲みきりましょう。

タンニンの多い一般の赤ワインに合うのは肉料理だといわれますが、渋みやクセがないボジョレーヌーボーに合うのは白ワイン向けのあっさり系料理です。

とくに鯛やヒラメなどの白身魚とは抜群の相性。肉料理に合わせるなら、こってりした料理よりもあっさりとしたチキン料理やローストビーフなどがおすすめです。

また、ボジョレーヌーボーは薄味で素材の旨味を生かす和食とも意外と相性がいいワインです。なかでも、肉じゃがやきんぴらなどしょうゆとみりんを使った料理に合わるとおいしくいただけます。

おつまみもあっさり系がおすすめ。もともとワインと相性がよい生ハムやチーズ、サラミなどはボジョレーヌーボーのおつまみとしても定番だといえます。

「ボジョレーの帝王」といわれるフランスのジョルジュデュブッフ氏が創設したジョルジュデュブッフ社のワインは、400軒以上の優秀者ぶどう生産者から厳選したぶどうからつくられ、農家一軒一軒の特徴を完璧に把握したデュブッフ氏によって最高ランクの品質を保っています。

フレッシュでバランスのとれたジョルジュデュブッフのヌーボーは、世界各地から愛されるボジョレーヌーボーの代表格とも言える定番ヌーボー。ワイン初心者の方でも飲みやすいワインです。

ワイン初心者でも飲みやすいフルーティーな味わいが特徴のロゼワイン。ロゼ特有の美しい色合いと、華やかでかわいらしいデザインのボトルは女性に大人気です。

ボジョレーヌーボーには2種類あり、普通の「ヌーボー」と、ぶどうの収穫量やアルコール度数などの基準がワンランク厳しい「ボジョレーヴィラージュヌーボー」があります。

そのため、より上質なヌーボーを飲みたいというツウの方にはヴィラージュヌーボーがおすすめ。ジョルジュ・デュブッフ社のヴィラージュヌーボーは、ボジョレー地区のなかでも特に良質なぶどうが収穫できるエリアのぶどうを集めて醸造したこだわりのヴィンテージです。

以上、ボジョレーヌーボーにまつわる基礎知識をお伝えしました。すっかり流行りものとして定着したボジョレーですが、これらの知識を知っておくことで、今年はより一層楽しめるかと思います！

2019-11-06 ライター : W2.0編集部