【エッジーナの処方箋】AIに負けない女になるにはどういう能力を身につけるべき？

 

「近い将来、AI（人工知能）が発達して、人々の仕事を奪うようになっていく」という意見はあなたも聞いたことがあるのではないでしょうか？　最近は無人コンビニの実用化も進められていたり、さまざまな面で機械による自動化が進んできています。PC入力作業、検品、組み立てといった単純作業をはじめとして、これからは複雑な仕事も次々とコンピューターに取って替わっていくようになるのです。

 

では、そのような時代に女性はどのような能力を身に付けておくべきなのでしょうか？

 

今回は「AIに代替されてしまう仕事はなにか」「逆に代替されない仕事はなにか」を順にご紹介し、これからの時代、女性が身に付けておくべき能力についてご説明いたします。

 

 

[目次]

■AIで仕事は確実に減っていく？
■AIには対応できない職種ってなに？
■AIに負けない能力をみにつけよう
■まとめ

 

■AIで仕事は確実に減っていく？

 

オックスフォード大学のAIの研究者が「今から10年後にはアメリカの雇用者のうち47%が自動化され、代替されてしまう」と発表し、全世界に大きな衝撃を与えました。AIに取って替わるのは主に以下のような仕事です。

 

◇コンピューターでできる仕事
AIの得意領域はコンピューターです。したがって、コンピューター処理全般がどんどん自動化されていくことは間違いないでしょう。「経理」「データ入力」など、処理手順が決められていて、誰が行っても同じ結果になるタイプの業務はロボットに代替される可能性が高いです。

 

◇簡単なコミュニケーション業務
「チャットボット」という自動会話プログラムが今急速に発達しており、簡単な会話ぐらいは人間の対応に近づきつつあります。つまり、窓口業務をはじめとする「コミュニケーションが必要な仕事」も代替されていきます。

 

◇監視業務
「無人コンビニ」という言葉を耳にしたことがあるかもしれませんが、レジや検品といった職種も代替される可能性が高いです。今のところ、単に映像を録画するだけの監視カメラも将来は映っている人が誰でどのような行動をしているかということまでコンピューターだけでわかるようになっていきます。そうなると「管理」や「監視」といった仕事も代替されていきます。

 

■AIには対応できない職種ってなに？

 

では、一方でAIには対応できない職種はなんでしょうか。

 

◇対人能力が必要な仕事
上記で「チャットボットが発達してAIのコミュニケーション能力が上がっている」という説明をしましたが、あくまでそれはメールの返信など簡単な対話のみに限られます。複雑なコミュニケーションが必要な仕事はまだAIに取って替わることはありません。具体的には営業の仕事をはじめとして和解や交渉が必要な弁護士、コンサルタント、医師、カウンセラーなどです。

 

◇創造力が必要な仕事
微妙な感性が必要な仕事も「こうすれば必ずこうなる」といったシステム化ができないので代替されにくいと言われています。「0」から「1」を生み出す仕事はまだまだ人工知能に取って替わることはありません。音楽アーティストやデザイナー、作家といった芸術系の職業や企画や立案をするさまざまな分野のプロデューサーなども消滅することはありません。

 

■AIに負けない能力をみにつけよう

 

AI時代を生き抜くためにはどういった能力を今のうちから身につけておけばよいのでしょうか？

 

◇AIに関連した能力
AI自身がAIを開発することはできません。したがって、逆説的ですがAIが発達するにつれて、その分だけその開発に関わる技術者や、その導入などを取り仕切るAI周辺の仕事の需要が増えることは間違いありません。もしもエンジニアに興味があるならば、現在はAIについてわかりやすい本がたくさん販売されていますので手始めにそれらを読み、知識をしっかり身に付けていきましょう。

 

◇クリエイティブな能力
AI時代にも生き残る仕事の共通点はクリエイティブな仕事です。芸術家のみならず、相手の感情の動きなどを察知して、それぞれの状況に最適な提案をできるようになることも広義の意味でクリエイティブな仕事と言えます。「ある決められた手順に従って作業をしていく」のではない、その場の状況に応じて最適な手段や方法を見つけ出せる「状況判断力」を鍛えることが重要と言えるでしょう。

 

判断力を鍛える書籍としては、ベストセラーにもなった『チーズはどこへ消えた？』（スペンサー ジョンソン (著)）がおすすめです。単純なストーリーを通じて状況の変化にいかに対応するかをわかりやすく説いている名著でIBMやアップルなどで社員教育のテキストにも採用されています。

 

■まとめ

 

現在、AIは急速に発達が進んでいて、かつては人間が行っていた仕事も次々とAIに替わりつつあります。特に一つ一つは簡単でも時間がかかる仕事、時間をしっかりかけて一つ一つ丁寧に作業を進めるといった類いの仕事をしている人はAIに取って替わる可能性を視野に入れておく必要があると言えるでしょう。

 

そうした時代を生き残っていくために必要なものは、その場に応じて最適な解答を見つけ出せる「クリエイティブな力」。どのような場面でも総合的に状況を捉え、過去の経験などを手がかりに正しい選択ができる「状況判断力」を磨くことを心がけていきましょう。そうすれば、AIの時代はむしろもっと生活を豊かにできるチャンスにもなるのです。