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【エッジーナの処方箋】1日スプーン2杯でOK! ココナッツオイル・ダイエット
ダイエット効果が高いといわれるココナッツオイル。一方で、ココナッツオイルを摂っているのになかなか痩せないという人もいます。確かにココナッツオイルは脂肪を減らし、食欲を抑えてダイエットを成功に導く強い味方です。
けれども、ただやみくもにココナッツオイルを摂っているだけでは当然やせません。また、なぜココナッツオイルでやせるのかを理解しないまま、自己流のやり方でダイエットを進めると失敗する原因になります。
今回は、ココナッツオイル・ダイエットでやせる理由と、ココナッツオイル・ダイエットの基本ルールをご紹介します。
〈目次〉
- なぜココナッツオイルでやせるの?
- ココナッツオイル・ダイエットの基本ルール
1. なぜココナッツオイルで痩せるの?
ココナッツオイルにダイエット効果があるのはなぜか? それは、ココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸が「ケトン体」を生み出し、脂肪を燃焼してくれるからだと言われています。
ケトン体とは、ブドウ糖にかわるエネルギー源のこと。糖質制限ダイエットに興味がある方なら聞いたことがあるかもしれません。ココナッツオイルダイエットが成功するかどうかは、このケトン体をどれくらい合成できるかで決まるのだとか。
人間の体は、エネルギー源としてまずブドウ糖を優先的に使います。そのため、ケトン体を合成するスイッチを入れるためには、血液中や肝臓にため込まれているブドウ糖を使い切り、血糖値を下げなくてはなりません。つまり、糖質の量を制限する必要があるのです。
「糖質を制限してケトン体回路のスイッチを入れる」これだけなら、従来の糖質制限ダイエットと同じです。しかし、糖質制限をしたことがある方ならわかると思いますが、ケトン体がうまく合成されるようになるまでの間、空腹感やストレス、集中力の低下などに悩まされるようになります。これらはケトン体がうまく合成されるようになればなくなる症状ですが、それまでのつらい時間にたえられず、ブドウ糖依存から抜け出せない人は多いそう。
このとき、ケトン体の合成を促してくれるのがココナッツオイル。ココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸は、摂取するとすぐに消化・吸収されて肝臓に運ばれ、3〜4時間後にはケトン体の血中濃度がもっとも高くなるそうです。そして、ケトン体の血中濃度が高い状態を保つことができれば、糖質を制限しても空腹を感じにくくなるでしょう。
ケトン体の合成を促し、なおかつ食欲もおさえてくれるココナッツオイルを上手に使い、ダイエットの効果を高めていきましょう。
2.ココナッツオイル・ダイエットの基本ルール
- 1日に2回ココナッツオイル入りのコーヒーを飲む
ココナッツオイル・ダイエットでは、ココナッツオイルを手軽に摂る方法として、朝と午後に大さじ1杯分のココナッツオイル入りコーヒーを飲むことをおすすめしています。
ココナッツオイルを摂ると、3〜4時間後にケトン体の血中濃度がもっとも高くなります。そのため、食事の3〜4時間前にココナッツオイル入りコーヒーを飲むようにすると、糖質に対する欲求が抑えられ、食べすぎ予防につなげることができるでしょう。
- 糖質を制限する
糖質を多く含むものを食べていると、ケトン体はなかなか合成されません。とくにダイエット開始直後はケトン体回路のスイッチが入っていないため、ダイエット開始から1週間ほどは糖質を厳しく制限してケトン体回路のスイッチを目覚めさせる必要があります。この期間はぐっと糖質をがまんして制限してください。
以上、なぜココナッツオイルでやせるのかを解説しました。次回は、ココナッツオイル・ダイエットの方法についてより詳しく説明します。
(参考図書:『1日スプーン2杯だけ ココナッツオイルでやせる!』白澤卓二 著/青春出版社)