【エッジーナの処方箋】女性は要注意!「夏の冷え性」対策

夏は室内と室外の温度差がはげしく、体調を崩しやすい季節です。暑さでへとへとになったり、最近疲れているなと感じる方も多いでしょう。

夏に体調を崩す原因のひとつが「夏の冷え性」です。「冷え」と言うと冬のイメージがありますが、実は夏でもエアコンや冷たいものの摂り過ぎで冷え性を患っている人が少なくありません。とくに、筋肉量が男性に比べて少ない女性は体内で多くの熱をつくることができないため、体が冷えやすくなると言われているのです。

そこで、夏の冷え性対策に効果的な方法をご紹介します。

〈目次〉

  1. 夏の冷え性対策①食事編
  2. 夏の冷え性対策②ファッション編
  3. 夏の冷え性対策③運動編

 

1. 夏の冷え性対策①食事編

  • 体を温める「陽」の食材を選ぶ

体を内側から温めるためには、体を温める食べ物を摂るのがおすすめです。東洋医学では食べ物の特徴によって、体を温める「陽」、冷やす「陰」、その中間の「平」に分類されています。これらを見分けるポイントとして収穫場所と旬があり、基本的に暑い地方で収穫された果物や、夏が旬の野菜などは「陰」の食べ物で体を冷やす傾向にあります。一例として、トマトやきゅうり、なず、大根などがあります。色としては「青・白・緑」が多いです。

一方、寒い地域でとれる食材や、冬に旬を迎える野菜などは体を温める「陽」の食べ物になります。一例として、かぼちゃやごぼう、にんじんなどがあげられます。色としては「赤・オレンジ・黒」が多いです。

体を温めるなら、なるべく「陽」の食材を選び、夏場の野菜などは温サラダにして食べることを心がけましょう。

  • 冷たい飲み物は控え、温かい飲み物を飲む

キンキンに冷えたビールや炭酸飲料は冷えを増長させます。とくにエアコンのきいた室内では冷たい飲み物を控え、温かい飲み物を飲みましょう。おすすめは、ショウガ紅茶です。ショウガには代謝を活発にして体温を上げたり血流をよくする効果があり、エアコンで冷えた体を深部から温めてくれます。

 

2. 夏の冷え性対策②ファッション編

  • カーディガンを持ち歩く

夏は電車や職場、店内など、外出先のいたるところでエアコンがきいていますが、寒がりの人にとっては低い温度で設定されていることも少なくありません。外出先では自分で温度を設定できないからこそ、カーディガンなど上に羽織るものを必ず持ち歩きましょう。

 

  • 腹巻きをする

冷房対策の一環として、とくに冷えやすいお腹には腹巻きを着用するのもおすすめです。女性用の腹巻きはかわいいものが多く、種類も豊富。とにかく寒いときには厚手の起毛素材、アウターにひびかせたくない時には薄手のシルクなど、シーンに合わせて選びましょう。

 

3. 夏の冷え性対策②運動編

冷え性を根本から改善するなら、運動で筋肉を増やすのが一番です。筋肉量が増えると体内でつくれる熱量が増えるため、体が冷えにくくなります。筋肉の約7割は下半身に集中しているため、効率的に筋肉を増やすなら太ももやお尻を意識的に鍛えましょう。また、ポンプの役割を担っているふくらはぎの筋肉を鍛えると、血液の循環がよくなり、むくみ解消につながります。

下半身を鍛えるトレーニングとしてはスクワットがおすすめです。また、エレベーターを使わずに階段を使ったり、歯磨きの際につま先立ちをするなど、日常の中でできることを続けていきましょう。

 

体の冷えは、生理痛や肌のトラブルなどにもつながっていきます。冷え性になりやすい女性はとくに「夏こそ温め」を意識して過ごしてみてはいかがでしょうか。