「ブスのマーケティング戦略」田村麻美 著…
『編集長ぴつこの悩み相談』35歳でWEBデザイナーを目指す実家暮らしの女はナシですか〜?
一回目から、大好評の『編集長ぴつこの悩み相談』今回も、ぴつこ節炸裂!
ぴつこ編集長とアシスタントの根津ちゃん(♂)で繰り広げていきます。
根津「ぴつこ編集長、お花見は行かれましたか?」
ぴつこ「えっ、花見? 随分唐突ね。行ってないけどさ、なんて言うの。鏡を見れば可憐な花のようなアタシが映るじゃない。だから、毎日、花見みたいなものよね。ふふん♪」
根津「ぴつこ編集長、それは本気で言っているのでしょうか?」
ぴつこ「アンタ、何が言いたいのよ!」
根津「整いました!」
ぴつこ「えっ、何よ急に!」
根津「花見とかけまして、ぴつこ編集長と説く」
ぴつこ「ええええ、その心は」
根津「頭の中がお花畑でしょう!ねずっちです!」
ぴつこ「キャー、アンタ怖すぎるわ~」
根津「いや、前回、ぴつこ編集長に謎かけくらいやれと言われたので、清水の舞台から飛び降りる覚悟で頑張ってみました」
ぴつこ「アンタさ、頑張りどころ、大いに間違ってるわよ」
根津「… 」
ぴつこ「アンタ、耳、真っ赤っかじゃないよ!」
根津「… じゃ、さっそく、メールを読ませて頂きます」
ぴつこさん、こんにちは。私は匿名希望の35歳、実家暮らしの女です。
私は今、WEBデザインを勉強するために都内のデザイン専門学校に通っています。
仕事は派遣で事務職などをやってきましたが、昔からの夢だったデザイナーになるという夢をあきらめきれず、この歳になってようやく一歩を踏み出しました。
ただ、WEBデザインは覚えることが多く、授業に中々ついていけません。
また、知り合いからは「35歳にもなって実家暮らしなんて信じられない。それに、35歳で未経験からWEBデザイナーになるなんて無謀でしょう」と言われます。35歳で実家暮らしはそんなに責められることでしょうか?
そして、今からWEBデザイナーを目指すのは無謀でしょうか?ぴつこさん、教えて下さい!!
ぴつこ「匿名希望さん、授業に中々ついていけません。って… 頑張れよ! って話よ。なに、ババアみたいなこと言ってんのよ!」
根津「確かに」
ぴつこ「35歳で勉強してる人は偉いと思うわよ。でもね、35歳でも勉強し続けてないと、どこの業界でも必要とされる人間にはなれないのよ。で、実家暮らしは悪いことではないわよ。実家暮らしだと、ご飯や洗濯なども親がやってくれているのかしら? 逆にそれを武器に今は必死になって、がむしゃらに勉強したらいいわよ。」
根津「35歳の未経験者でWEBデザイナーの仕事につけるでしょうか?」
ぴつこ「どこかしらでは働けるんじゃない。WEBデザイナーって言ってもピンからキリまで存在するの。それにね、企業(クライアント側)は高くてハイクオリティーのWEBサイトを作るより、デザインはそこそこでも安く仕上げてくれる方がいいって言う場合もあるから需要は色々あるわよ。でも、私からしたら今の日本でWEBデザイナーを目指す人もいるのね、と思っちゃったけど」
根津「と言いますと?」
ぴつこ「アタシがWEB業界にいた10年前はWEBデザイナーっていったら花形の職業だったのよ。それが、企業が予算をかけなくなるわ、仕事は増えるわ、三重苦みたいな状況になってさ。皆、やりたがらなくなっちゃったのよ。今では暗いイメージになっちゃってさ。でも、暫らくなくなる仕事じゃないし、内職みたいにやっている人もいるし、いいんじゃないかしら?」
根津「なるほど。暗いイメージになったと言えども、手に職になる訳ですね。けれど、知人に35歳にもなって実家暮らしなんて信じられない。それに、35歳で未経験からWEBデザイナーになるなんて無謀でしょう。なんて、否定もされているようですが… 」
ぴつこ「実家は甘えの温床。親が一番、匿名希望さんを甘やかしてくれるでしょう。厳しい環境で自分を鍛えたいなら、一人暮らしは良いと思うわ。けどね、その35歳にもなって実家暮らしなんて信じられない。なんて言ってきた知人は、匿名希望さんが一人暮らしをして困ったことが起きても助けてはくれません」
根津「それは何故でしょうか?」
ぴつこ「周りの人間は自分より落ちぶれていて欲しいからよ。」
根津「そうでしょうか?」
ぴつこ「多分、その知人は女よ。そんな女に相談なんかしちゃダメよ! 例えばよ、匿名希望さんが、その知人とやらが反対したことを全て成し遂げちゃったとします。がむしゃらに頑張ってWEBデザイナーになり、結婚するまで実家暮らしをしていたら? 一人暮らしよりは金銭的に余裕があるわよね。その分、自分磨きにも投資できる。それに、男を家に連れ込めないから悪い虫が付きづらいわよ。そんで、転職先で顔も収入もそこそこ良い男を捕まえて結婚なんてなった日にゃ、その知人は青ざめるわよ。しかも、無謀と言われたWEBデザイナーなんて手に職じゃない。結婚して出産しても仕事はあるわ。」
根津「人の不幸は蜜の味の逆現象が起こるということでしょうか?」
ぴつこ「その通り。女にとって周りの女の結婚式なんて、葬式に行くくらいホントは暗い気持ちなのよ。先は越されるは御祝儀は飛んでいくは結婚式に着ていく洋服や美容院代を考えると5万以上飛んでいくのよ。そんで、新郎の友達がジャガイモみたいな男しかいない時なんて、同じような女が集まってさ、恨み節大会だわよ。逆に男と別れた友達の話なんて、目を輝かせて聞くんだから。なんでも、相談して、いつでも付き合うからって言うのは本音よ。だって、人の不幸は女にとって蜜だもの。飲み代払ったって蜜を吸いたいわよ」
根津「女性は恐ろしいですね」
ぴつこ「女が恐ろしいのではなく、匿名希望さんが身を置いている場所が問題よ。そういう人しか周りにいないのが恐ろしくて悲劇なの。」
根津「身を置いている場所が間違いなんですか?」
ぴつこ「そう。匿名希望さんが頑張ってWEBデザイナーになって、今よりも上のステージに行けば、周りにいる人達も変わってくるはず。匿名希望さんに否定的な意見を言う人より、応援してくれる人が大勢いるわよ。だって、そこにいる人たちは頑張らないと自分が目指す場所には行けないと知ってる人たちだから。足の引っ張り合いして楽しんでる輩ではないもの 」
根津「深いですね。」
ぴつこ「そうよ。アタシはただのオカマじゃなくってよ」
根津「おみそれしました。では、匿名希望さんは当面は実家暮らしを武器にがむしゃらに勉強して夢を叶えることだけを考えて頑張れば、明るい未来が見えてくるということですね」
ぴつこ「その通り♪ これにて一件落着~ 」
次回もお楽しみに~♪