仕事中心の生活をしていると、つい1日が会…
【エッジーナの処方箋】「断れない女」から卒業しよう!
日本人は総じて断るのが苦手と言われています。とくに女性は周囲との軋轢を傾向にあるため、「場がまるく収まるならいいか」と不本意な要求を飲んでしまいがち…。ですが、必要な場面で「NO」と言えないと、不満やストレスの絶えない毎日を過ごすことになるかもしれません。
この「断れない女」には、いくつかタイプがあるんです。私、断れない女かも…と思い当たる節のある方はぜひ自分のタイプを知ったうえで、「上手に断る方法」を身につけていただければと思います!
〈目次〉
- 断れない女の特徴とは
- なぜ断れない女になってしまうのか
- 上手な断り方 其の1「イエスバット法」
- 上手な断り方 其の2「断りの公式」
1.断れない女の特徴とは
ひとくちに「断れない女」といってもタイプは様々。代表例を挙げますので、まずは自分がどのタイプなのか知ることから始めましょう。
●波風を立てたくない「事なかれ主義」
周囲と争うことや、波風が立つことを何よりも嫌うタイプ。軋轢や議論がめんどうで、「角が立つくらいなら断らないほうがマシ」と多少のことは目をつぶって受け入れてしまいます。
このタイプの女性は一見穏やかに見えますが、心の中には常に不満やストレスが渦巻いているんです。なぜなら本当の自分の意思を主張せずに、他人の要求を飲み続けているから。そして、ストレスが頂点に達すると遂にプッツン。周りからすると何の前触れもなくいきなりキレたと思われてしまいます。
●嫌われるのが怖くて相手に合わせてしまう
人から嫌われることを恐れ、ついつい相手に合わせてしまうタイプ。いつも恋愛で「都合のいい女」になってしまう人はこのタイプの可能性が高いです。
彼氏から嫌われるのを恐れるあまり、相手の言うことを何でも聞いてしまいます。すると男は「この女は俺の言うことを何でも聞いてくれる」と勘違い。結果、男は彼女のことを軽く見るようになって大事にしなくなるんです。
●頼まれると「嫌だ」と言えないお人よし
必要以上に相手を尊重し過ぎるあまり、「お願い!」と頼まれると嫌でも断れないタイプ。職場でつい大変な仕事ばかり引き受け、しょっちゅうキャパオーバーに陥っていたりしませんか?
このタイプの女性は、自分よりも相手を優先しがち。たとえば、上司が困った様子で仕事の相談をしてくると、「自分がやらなければ、他の誰かがやらなければならない」と考え、たとえ自分が他の仕事に追われていても断れなかったりします。
そんなお人よしなあなたは、利用されやすい女性でもあります。面倒ごとを他人に押し付けたい人にとっては格好の餌食でしょう。
2.なぜ断れない女になってしまうのか
このように、断れない女性には様々なタイプの人がいますが、共通して言えるのは「自分を大切にしていない」ということ。自己評価が低かったり、自分より他人を優先してしまうがゆえに、生き方が他人基準になってしまっているのです。
断ることが苦手な女性は、「自分基準で生きる」という発想を持つことが重要です。それは、自分にとって大切なこと、また逆にどうでもいいことを明確にし、自分の意思を最優先にして生きることでもあります。
何でもかんでも断る必要はありません。ただ、自分の判断基準を明確にし、これだけは譲れないという境界線を設ける。これだけでもグッと生きやすくなります。
断ったことで誰かに嫌われたとしても、あなたにとってあなた以上に大切な人はいません。断る力を身につけて、自分らしく生きていきましょう。
3.上手な断り方 其の1「イエスバット法」
「そうは言っても、実際にどうやって断ればいいのかわからない」
「それでもやっぱり、波風立てずに生きたい」
そんな方々のために、できるだけ相手を傷つけない上手な「断りテク」を2つ紹介します。
●人からの誘いを断るなら「イエスバット法」で
気が向かない遊びや飲み会に誘われたときに使っていただきたいのが、「イエスバット法」です。これは、最初に「いいですね」のような好意的な言葉をもってきて、「でも……」とお断りする話術です。
否定的な言葉は誰しも言われて気持ち良いものではありませんが、最初に肯定的な言葉をワンクッション挟むだけで、言葉の印象はガラリと変わるものです。
たとえば飲み会の誘いを断りたいときは、「いいですね!でも、ちょっと体調を崩しているので、とても残念ですが今回はやめておきます」のように断るのです。
この方法を使えば、相手の気分を損ねることなく誘いを断ることができるでしょう。
4.上手な断り方 其の2「断りの公式」
もう一つご紹介したいのが、心理カウンセラーの塚越友子さんが提唱する「断りの公式」。これは特にビジネスシーンで活用できる「断りテク」です。
●仕事の依頼を断るなら「断りの公式」で
断りの方式とは、「謝罪または感謝+理由+断り+代替案」のこと。
たとえば上司から仕事を依頼されたときに、
「申し訳ありません(謝罪)。仕事をいただけてありがたいのですが(感謝)、ただいま別の案件を抱えていてすぐには対応できそうにありません(理由)。ただ、この案件は明日までに終わりますので、その後お引き受けできるのですがいかがでしょうか(代替案)?」といったように断ります。
単純に断るのではなく、相手に対する感謝の気持ちや申し訳ない気持ちを示し、断らなければならない理由を述べ、さらに代替案を提案する。これなら、上司に不愉快な思いをさせることなく仕事の依頼を断ることができるはずです。
以上、断れない女から卒業する方法をご紹介しました。人からの誘いや頼みごとを何でも引き受けることは、自分の感情をないがしろにするようなもの。とはいえ、断るなら相手の感情にも配慮したいですよね。ぜひ、自分も相手も大事にできる断り方を身につけてください。