一回目から、大好評の『編集長ぴつこの悩み…
『編集長ぴつこの悩み相談』あげちんを求める女
ぴつこ「はぁ~」
根津「どうしたんですか?溜息なんかついて」
ぴつこ「ちょっと、聞いてくれる?」
根津「はぁ」
ぴつこ「うちの年増の女秘書いるじゃない。あれが、アタシを休ませてくれないのよ~ アタシが風邪でもひこうもんなら、気の利いた秘書なら “ぴつこさん、次の打合せずらしておくので、少し休んでください” なんて言ってくれるじゃない。なのに、あの年増ときたら、クリニック予約取っておいたので30分以内にニンニク注射打ってきてください。それで、週末まで何とかスケジュールこなして下さい。なんて、言うのよ。ひどい時はトイレにも行けないくらい、ぎゅうぎゅうにスケジュール詰め込むの。鬼よね。年増の女はオカマより怖いわよ~ 」
根津「しかし、ぴつこ編集長は若くて可愛い女性が嫌いじゃないですか? 」
ぴつこ「嫌いだわ~ 特にパンケーキと一緒に写真を撮ってインスタに上げる女は頭からタライを落としてやりたくなるわ~ 」
根津「女の子らしくていいじゃないですか? 」
ぴつこ「アンタ、ばかね。あいつらにとってはパンケーキとプードルは小道具。自分を際立たせるためのね。パンケーキ食べに来たなら、トッピングの生クリームがとけないうちにに食べなさいよって話よ 」
根津「そうですが… そんなに目くじらたてなくても… なんだか、ぴつこ編集長がヒートアップしないうちにお悩みのメールを読ませて頂きます 」
ぴつこ「しょうもない」
ぴつこさん、こんにちは。私は27歳の会社員M実です。
世の中には “あげまん” とか、プロ彼女とか男を上げる女を女神みたいに取り上げています。挙句には “あげまん” になりたい女も増え、その類のハウツー本を読み漁っている女が沢山いるように思います。
けれど、私は “あげまん” になるのではなく “あげちん” を見つけて、自分を上げてもらいたいんです。
私は会社でマーケティング部にいるのですが、いずれはマーケティングの会社を起業したいと考えています。
なので、私に必要なのは “あげちん” なのです!
しかし、“あげちん” って、どういう男か分かりません! “あげちん” の特徴を教えて下さい。
ぴつこ「なに、ワンタイムあげちん? ロングタイムあげちん? 」
根津「なんだか、卑猥な感じがしますが、ワンタイムとロングタイムとは? 」
ぴつこ「ワンナイトの関係かパートナー的なことかよ 」
根津「そこまでは書いていませんが、M実さんの為に両方教えて下さい 」
ぴつこ「はいはい。ワンタイムって言うのはさ、ああ明日も頑張ろう! と近い未来の元気をくれる男ね 」
根津「例えば、芸能人で言うと? 」
ぴつこ「いい例えが見つからないけど、ホスト界の帝王ROLANDが近いかしら? 少し毒があって、金がないと会えない男。ROLANDに会うために、今の地位と給料を保たないと遊べないじゃない 」
根津「なるほど。ROLANDさんに会いに行くのをモチベーションに仕事を頑張ると」
ぴつこ「そうね。でも、女がハマり過ぎて潰れるパターンもあるから、単にあげちんって言ったって、女も賢くないと逆にのめり込み過ぎて自爆しちゃうの 」
根津「なかなか難しいですね。因みにロングタイムですと、どんな方でしょうか? 」
ぴつこ「まぁ、究極のあげちんは内田裕也さんよね 」
根津「それは意外です! 」
ぴつこ「樹木希林さんは唯一無二の女優よね。そして、破天荒な夫を許し続ける菩薩のような女性って崇められて。亡くなってからも、希林さんの本はバカ売れ。希林さんもご自身で裕也さんのことを “私にとっては大事な重しなんですよ。最近はだいぶ私の変なところも知られてきたけど、内田さんがおかしくて、私がちゃんとしてるふうに思われた時期もあるのね。だけど本当は、どこに飛んでっちゃうかわからないような人生を送るはずだったんです、私が。だからいい重しなんです。重しの分だけ税金を払わせていただきます(笑)。” (産経ニュースより抜粋)って、言ってるけど、あげちんって、それほど大変な男なの。それには女側にも相当の甲斐性がないと、あげちんに上げてもらうことなんて出来ないのよ。そんな甲斐性がM実さんにあるかどうかよね? 」
根津「そうきましたか。私は優しくて話を聞いてくれる心の広い男性が、あげちんだと思っていました 」
ぴつこ「それは単なるリラクゼーションマッサージ。まぁ、それでも、あー 疲れ取れた! 明日も頑張ろう! って気になるかも知れないけどさ。癒してはくれるだろうけど、上げてはくれないわよね 」
根津「では、頑張らざるを得ない状況に追い込んでくれる男性があげちんということでしょうか? 」
ぴつこ「あげちんとは、ブレイクスルーさせてくれる男。ブレイクスルーにはリスクを取ることが必要。その、究極のリスクが内田裕也さんかも知れないわね。リスクを取らなきゃカラは破れないわ。ただ、それには女も相当なものを持っている人じゃないと逆に不幸になってしまうわね 」
根津「あげちんは要注意人物でもあるわけですね 」
ぴつこ「そうよ。毒がある男、一言で言えばリスクよ。だから、あげちんって言葉はメジャーにならないのよ。女は一度寝ると心を持っていかれる生き物だから、引っ張られちゃうの。そんで、男の言いなりになりやすい。あげちんと出会っても、あげちんをコントロールしきれないの 」
根津「では、M実さんのあげちんに上げてもらうという算段は止めた方がいいと? 」
ぴつこ「M実さん次第だけど、今はロックンロールな男も少ないから見つけるのも大変だけど、扱うのも大変。あげちんにどうにかしてもらう前に自分でどうにかおなりなさい! あげちんは魔法使いじゃありません! 」
根津「ごもっとも」
ぴつこ「そういうことでM実さん、どうしてもあげちんにこだわりたいのなら、ワンタイムあげちんから始めてみましょう。くれぐれも、のめり込み過ぎて自分を見失わないように、お気をつけあそばせ 」
次回もお楽しみに~♪