今日のぴつこ編集長は何だかアンニュイな感…
『編集長ぴつこの悩み相談』ロバ似の彼氏から、白馬に乗った王子に乗り換えたい女
ぴつこ「もう、令和だわね。昭和、平成、令和って。一気に歳とったか感じだわ。気分は内海桂子師匠だわ」
根津「なんか、わかる気がします。では、令和最初のお悩みメール読ませて頂きます」
ぴつこ「どーぞ」
ぴつこさん。初めまして。私は28歳のOLのL子です。
1年ほど付き合っている彼氏がいます。
正直、全くタイプではなく、顔はロバに似ています。話をしていても面白くとも何ともありません。彼といる時は私が9割がた話しています。トキメイたこともありません。
ただ、ものすごく優しいです。私の言うことは何でも聞いてくれるし、私の部屋に来たときは家事も全てしてくれます。
私の誕生日にはディズニーのアンバサダーホテルを予約してくれ、サプライズでケーキと花束も用意してくれました。その時は不覚にも泣きそうになりました。
キープのつもりで付き合い始めたのに、ほだされつつあります。彼は結婚もしたがっているので、このまま行けば結婚という流れになるでしょう。しかし、本当に彼でいいのか悩んでいます。イケメンが大好きだし、年齢的にもまだ妥協しなくてもいいのではないかと思ってしまうからです。ぴつこさん、私のこんな悩みは贅沢なのでしょうか?
ぴつこ「結婚して、ロバが暴れ馬に豹変したら面白いわね」
根津「ぴつこ編集長。真面目に答えてあげて下さい!」
ぴつこ「しょうもない。ホントにアンタって冗談が通じないんだから」
根津「ぴつこ編集長は話が脱線することが多いので正していかないと」
ぴつこ「はいはい。えっと、L子さんね、別に贅沢な悩みではないわよ。アタシの周りでも、20代の頃、そんなこと言ってた女がいたいた。今はそんな女たちも40歳近くなって、ナマハゲみたいになってるわ。独身の男はいねぇが! 」って。
根津「それは凄いですね」
ぴつこ「20代だと、そう思っちゃうのよ。まだ、自分に自信があるからさぁ。彼氏がいても、もっといい男がいるんじゃないかって思っちゃって。で、言わせてもらうけどL子さん、“年齢的にもまだ妥協しなくてもって”って、思っているみたいだけど、28歳は別に若くもないわよ。だから、イケメン探すなら、期限決めて頑張んないと“ナマハゲ”になっちゃうから注意だわね」
根津「では、ロバと別れて、イケメン探しの旅に出るという訳ですか?」
ぴつこ「そんな、母をたずねて三千里みたいに大げさでなくてもいいから、まずロバをキープしたままでもいいから、L子さん自体がイケメンから需要がある女か知ることが大事ね。需要と供給が一致しない場合もあるから。イケメン市場はレッドオーシャンだからね。イケメンが出没する所を探して行ってみるとか、友達に合コンセッティングしてもらうとかして、イケメンから声を掛けられる女なのか客観視してごらんなさい」
根津「自分がイケメン市場で競争優位性があるかを知ることですね」
ぴつこ「そうよ、彼氏のことをロバなんて言ってるけどL子さんだって、カバって言われてるかもよ。家事も出来ない、話も面白くないカバ女ってさ」
根津「L子さんの容姿は書かれていないので、カバと想像するのもどうかと」
ぴつこ「ロバは優しいから、家事が出来なくても、例え料理が美味しくなくても何も言わないわ。けど、イケメンはハッキリ言うと思うわよ、メシまずい、足臭い、話が面白くないって」
根津「それではL子さんがまるで料理が下手で、足臭くて、話が面白くないみたいじゃないですか」
ぴつこ「あのね、イケメンはロバみたいに温厚じゃないわよ。トラよ、トラ。大体、L子さんは外見にとらわれて大事なことが見えてないの。例えばスタバね。美味しいコーヒー出してくれて、お洒落なロゴと店内で誰もが知ってるお店よ。でも、美味しいコーヒーを客に提供するのに品質の良い豆を大量に調達してきて、スタッフ教育をして客の見えない所で大変な努力をしているの。その過程がないと、美味しいコーヒーは飲めないのよ。でね、イケメンをどんな人と想定しているか知らないけど、L子さんをお姫様扱いしてくれる、おとぎ話の王子様じゃないの。ところで、L子さんはイケメンにプロポーズされるくらいのポイントはお持ちかしら? 」
根津「えっ? ポイント?」
ぴつこ「あのね、アタシ、今、飛行機のマイルためるのにハマってるのよ。だから、ポイントで例えさせてもらうとね、ビジネスやファーストクラスに乗れるポイントはあるのかって話。L子さん自体の売りポイントよ。ただのホシガリーナじゃなくって?」
根津「ホシガリーナとは?」
ぴつこ「欲しがりな女」
根津「というと、自分のことはさておき、イケメンにお姫様扱いしてもらいたいと」
ぴつこ「そうそう。自分は何も与えないけど、相手には色々求める女。これが、一番幸せになれない女の典型」
根津「なるほど。では、L子さんはどうしたらイケメンをゲット出来るのでしょうか?」
ぴつこ「そうね。モデルケースを見つけてシミュレーションしてみることね。ポイントは自分に近い女性でイケメンと付き合っている人をモデルケースにしてね。自分が藤原紀香に似ても似つかないのに愛之助をゲットしようと考えちゃだめよ」
根津「自分に似た人間をモデルケースにするのは近道のような気がしてきましたね」
ぴつこ「でしょ。けどね、L子さん、イケメンと結婚したからって幸せになれるとは限らないからね。美人でもイケメンでも離婚している人は沢山いるんだから。結婚相手としてはロバが最高だと私は思うけど」
根津「私もそう思います」
ぴつこ「けど、妥協しないで頑張ったらいいわよ。本当にイケメンをたずねて三千里しちゃいなさい。その頃にはロバも他の人と結婚しているかもね。それも、美人と。で、L子さんはナマハゲのように独身のイケメンはいねぇが! って、闇をさまよっているというオチ」
根津「ありえますね」
次回もお楽しみに♪