【本日のアゲ本】データを正しく読み解く力を身につけ、賢い女性になろう 

『FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』 
ハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング他 著/ 日経BP社(2019年)

 思い込みやマスコミの情報に踊らされていませんか?  

 

私たちはあらゆるデータに取り囲まれて生きています。でも、そのデータを読み解く力がなければ世間やマスコミから流れてくる情報に踊らされてしまいます 

たとえば、現代は「3組に1組が離婚する時代」だと言われてますよね。でも、いくら離婚率が上がっているからといって3組に1組は多すぎると感じたことはありませんか? それもそのはず、この数値の裏にはトリックが隠されているからです。  

3組に1組」という数値は、厚生労働省が毎年行っている人口動態統計から「その年に結婚したカップルの数」と「その年に離婚したカップルの数」を比べているにすぎません。この計算方式に従うと、その年に100組新しく結婚するカップルがいて、その年に100組離婚する夫婦がいとすれば、離婚率は100%になってしまいます。こんなおかしな話はありませんよね。 

でも、この離婚率のような例は世界のいたるところに溢れています。そして、データを誤って読み解いてしまえば、人生における重大な判断を間違えてしまう可能性もあります 

本書では、データや事実にもとづいて世界を正しく読み解くため、教育貧困、環境、人口などといった幅広い分野が取り上げられています。そして、世界を正しく認識するのを妨げる本能が引き起こす10思い込みについて解説しています。 

 

以下は、本書で取り上げられている思い込み例です。 

  • 物事のネガティブな面に注目してしまう「ネガティブ本能」
  • ひとつの事例をすべてに当てはめてしまう「パターン化本能」
  • 「いますぐなんとかしなきゃ」という思い込みが引き起こす「焦り本能」

 

データの読み解き方というと、一見とっつきにくく、難解に感じてしまうかもしれませんが、本書では難しい専門用語や数式はひとつも出てきません。誰でも直感的に内容が理解できるよう、わかりやすい事例と平易な言葉が並んでいます。 

女性は思い込みが激しいという世間の「思い込み」を吹っ飛ばすためにも、本書で世界を正しく読み解くための方法を学び、知的で賢い女性を目指しませんか。