【エッジ―ナの処方箋】梅雨の不調を乗り切ろう!

そろそろ嫌な梅雨の季節です。文字通り雨が多く、ジメジメとして気持ちまで晴れないと感じている方も多いのではないでしょうか。実は女性にとって、梅雨は大敵。梅雨に入ると気持ちばかりではなく、「なんだか身体がだるい」「いつもより疲れやすい」「肩がこる」などの身体の不調を感じる方が増えます。その割合は半数を超えて、なんと6割とも。気候の変化で不調が起こることから、別名「気象病」とも呼ばれています。

今回は、梅雨の時期にどんなことに気を付けたらよいのか。快適に過ごすための方法をご紹介します。

 

 

〈目次〉

1. なぜ梅雨に、体調不良が起こるのか?

2. 梅雨を健康的に乗り切る食生活は?

3. 軽い運動をして、健康的に過ごす

4. 体調管理のために、入浴や睡眠にも気を使う

1.なぜ梅雨に、体調不良が起こるのか?

梅雨になると、暑い時と涼しい時の気温差が大きくなり、気候が不安定になります。通常は身体の自然な調節機能で対応しますが、体温の調節機能が追い付かなくなってしまうと、身体がだるさを感じやすくなります。さらに気圧の変化が激しくなることで、外部の変化に対応しようと身体が頑張り過ぎてしまうことで、自律神経のバランスまで崩れてしまいます。

自律神経は、昼間に活発になる交感神経と、就寝や食事のリラックス時に働く副交感神経の2つから出来ていますが、このバランスが崩れてしまうと、まさに心身ともに不調になってしまいます。なかでも湿度の上昇がくせ者で、梅雨の時期は湿度が高いわりに汗をかきにくい気温なため、身体の中にたまった水分が排出されずに、どんどんたまってしまいます。この状態になると、水毒と呼ばれる「めまい」「頭痛」「下痢」などの症状を引き起こします。このように梅雨になると、心身を不調にする要因が多く現れるために、多くの方が不調を感じてしまうのです。

 

2.梅雨を健康的に乗り切る食生活は?

まずはしっかりと朝食をとること。朝食をとることで、一日のスタートとともに身体本来のリズムを整いやすくなります。朝は、心身を緊張させ、活動的にしてくれる交感神経が働き、夜はリラックスして、心身を落ち着かせる副交感神経が優位になります。朝は食欲がない方や、朝食をとる習慣がない方は、バナナ、ゆで卵、スムージーなど簡単なものでも大丈夫です。これだけでも体調不良になるリスクが下げられるので、ぜひ実践してみてください。

梅雨時期の熱中症にご注意。熱中症というと夏のイメージがありますが、実は梅雨時から梅雨明け前後にも多く発症してしまうのです。気温より、湿度の高い時が熱中症のリスクが高くなります。夏同様にこまめに水分補給するなど、熱中症対策を行ってください。

身体を温める食材を摂る梅雨の時期は気温の変化が大きく、身体の機能が低下するため、身体を温める食材を積極的に摂る必要があります。ねぎ、しょうが、とうがらしなど、薬味やスパイスに使われる食材は、血行を促進してくれるので、身体を温め、発汗を促し、身体の水分も排出してくれます。ぜひこれらを多く含むレシピがおすすめです。

「赤・黒・オレンジ」の食材がおすすめ。色が「赤・黒・オレンジ」の食材は、栄養価が高いものが多いといわれています。例えば、魚介類、赤身の肉、チーズ、卵や、にんじん、レンコン、ごぼうなどの根菜を積極的に摂りましょう。

 

3.軽い運動をして、健康的に過ごす

晴れた日はジョギングやウォーキングを。梅雨の合間の晴れた日は、ウォーキングやジョギングがおすすめです。軽く息がはずむ程度の運動を、15~30分行いましょう。運動することで、心身を興奮させる交感神経が働き、同時に自律神経の働きも高まることで、体調不良になるリスクが低下します。

天気が悪い時は、自宅で10分ストレッチ。梅雨の時期は、すっきりとした晴れの日は少ないもの。天気が悪い時には、室内でできる簡単なストレッチがおすすめです。身体の中の余分な水分や老廃物を外に排出する必要があります。体内にため込んでしまうと、食欲がなくなったり、身体がむくんだりします。天気が悪い時などは、室内でストレッチでも良いので、1日10分でも軽い運動を!また運動の前に、水分補給することにより、脂肪の燃焼や水分が排出されやすくなり、新陳代謝の効率が上がります。

 

4.体調管理のために、入浴や睡眠にも気を使う

バスタブにゆっくり浸かってリラックス。シャワーだけで簡単に済ませずに、バスタブにゆったり浸かってリラックスしましょう。その際には、お気に入りの入浴剤の利用もおすすめです。心身ともに癒されることで、交感神経と自律神経にも良い作用があります。

いつもより少し早めに就寝。いつもより少し早めにベッドに入り、一日の出来事を軽く振り返り整理をします。自分を冷静に見つめることで、頭がリラックスします。あまりネガティブに考えないことがコツです。間接照明やキャンドルの光は、副交感神経が働き、興奮状態を抑えて自然な眠りへと脳を切り替えてくれるので、おすすめ。そのリラックスした状態を利用して、睡眠に入りましょう。

朝起きたらカーテンを開けて体内時計をリセット。朝起きたらくもりや雨など、天気が悪い時でも必ずカーテンを開けて光を浴びましょう。日光をきちんと浴びることで、体内時計が整います。

 

梅雨の時期は、心身を不調にする要因がいっぱい。梅雨時期の心身の不調を改善するためには、「食事」「運動」「睡眠」のどれか1つではなく、3つのバランスを整えることを念頭に入れて、できることからチャレンジしてください。今回の対策を毎日行うことで、いつもの梅雨よりもぐんと快適に過ごせるようになるはずです。