将来が不安だからこそ、今この瞬間に…
【本日のアゲ本】やさしい断捨離のすすめ
『やめてみた。 本当に必要なものが見えてくる暮らし方・考え方』
わたなべぽん 著/幻冬社
この本(漫画)のテーマはずばり「やめてみる」です。
日々の生活の中で、「なんとなく使ってきたけど本当に必要かどうかわからないもの」や、「当たり前のようにこうしなきゃと思ってきたけど、本当に必要かな?と思う考え方」を、一つひとつ仕分けして思い切って「やめる」。その試行錯誤をしていくうちに、少しずつ生きるのがラクになって心がすっきりしていく様子が描かれています。
著者は累計30万部を突破した『スリム美人の生活習慣を真似したら 1年間で30キロ痩せました』シリーズをはじめ、『ダメな自分を認めたら 部屋がキレイになりました』など、体を張って人生の苦手克服をし続けているわたなべぽんさん。今回もご自身の生活の中で必要ないと思ったものをやめてみてどうなるかを身を以て、思い切って実験してくれています。
ここで、彼女がやめてみたものの一部を紹介しましょう。
・炊飯器
・テレビ
・掃除機
・ゴミ箱
・メイク
・スマートフォン
・友達づきあい
・「すみません」の口癖
いかがでしょうか?「えっ、そんなものをやめて大丈夫?」と思うものもあれば、「確かに必要ないかも」とハッとさせられるものもあるかもしれません。
著者自身、たとえばテレビをやめた初日は静かすぎて調子が狂ったり、逆に仕事に集中できなかったりと変化に戸惑う姿が描かれています。しかし、カラスの鳴き声や鍋の音といった「夕餉(ゆうげ)の音」に気付いたり、徐々に夫婦の会話が増えたりと、新しい気づきや変化を楽しめるようになっていくのです。
ここで取り上げられているモノやコトは、あくまでも著者にとって必要なかったものであり、人によっては必要不可欠なものかもしれません。でも、漫画でコミカルに描かれていることもあって、「こんな生活もあるんだな」「こんな発見があるのか」と楽しく読めますし、自分にとって本当に必要なものが何かを考えるきっかけにもなります。
「断捨離」や「ミニマリスト」という言葉がブームとなっていますが、いきなり気合いを入れてあらゆるモノゴトを捨てるのはけっこう大変なこと。まずは、等身大で親しみやすいわたなべぽんさんの本を参考に、今の生活を一度見直す機会を作ってみてはいかがでしょうか?