“誰もが少なくとも一度は解雇される経験を…
【エッジーナの名言】トリー・バーチ「起業家とは働きたいと思える職場の環境を作る力のある人」
“起業家とは、社会に変化をもたらし、柔軟になり、会社を起こし、働きたいと思える職場の環境を作りだす、大きな力がある人のことです”
―トリー・バーチ
センスと野心の塊が、彼女を起業へと導く
トリーバーチ(TORY BURCH)は、バッグをはじめ、シューズやジュエリー、そしてアパレルなどに展開しているブランド。2004年にスタートすると、日本も含めた世界中でシューズやバッグが大ヒット。海外のセレブをはじめ多くの女性を虜にし、トリーの「T」を組み合わせたロゴマークはファッショニスタのシンボルともなっています。
創業者のトリー・バーチは、1966年アメリカ生まれ。ペンシルバニア州バレーフォージで、裕福でハイセンスなファッションセンスを持つ両親のもとで幼少期から審美眼やセンスの基礎を築いてきました。
ペンシルバニア大学では美術史を専攻し、卒業後はアシスタントデザイナーやファッション誌「ハーパース・バザー」の編集アシスタントを務めたトリー。最先端の情報が飛び交う環境の中で独特のセンスを発揮し磨いてきた彼女は、その後、ラルフ・ローレンの広告部門でコピーライターとして名を馳せます。日々、仕事に邁進して順調にキャリアを積み重ねてきたトリーですが、その野心はもっともっと高いところを望んでいました。
そして2004年、自身のブランド「トリーバーチ」をついにスタートさせます。小さなフラッグシップストアをオープンした場所はニューヨーク。彼女のユニークなセンスが発揮されたシューズやバッグは流行に敏感なニューヨークの街の人々に受け入れられ、すぐさま大きな話題を呼びます。その後、ブランドに旋風を巻き起こすヒットコレクション「チュニック・コレクション」が誕生。全世界で200店舗以上を構えるグローバルブランドとして、セレブをはじめとする多くの女性たちを魅了し続けています。
女性よ、恐れず夢を追いかけよ
トリー自身は実業家としての才覚も発揮し、2009年には女性起業家を応援する「トリーバーチ財団」を発足。FGIのライジングスター賞、CFDAのデザイナー賞など数々の賞を受賞し、2015年にはフォーブス誌の「世界で最も影響力のある女性」にリストアップされるなど、多方面での活躍が注目されています。
トリーバーチのブランド精神は「恐れることなく夢を追いかける女性を支援する」というもの。彼女は、「昔も今も男性が野心的であることは称賛されるのに、女性が野心を持つと、はしたない、愚かといったマイナスイメージを持たれる」と問題提起し、国際女性デーには「Embrace Ambition」(野心を抱こう)というキャンペーンを立ち上げるなど、女性が野心を持つことの大切さを説いています。
同時に、野心を持つ女性を批判から守るための活動にも注力。野心的に活躍するなかで様々な批判や偏見と戦ってきたから人だからこそ、女性の活躍を妨げる社会と徹底的に戦う姿勢を見せています。
そのためには、社会に変化をもたらす大きな力を持った女性がもっと増えることも重要。彼女は夢を追いかける女性を全力で支援しています。