本業をやめなくても、好…
【本日のアゲ本】高いお金を払うからこそ手に入る大人の品格
『そろそろ、ジュエリーが欲しいと思ったら』
伊藤 美佐季 著/ダイヤモンド社(2019年)
背筋がのびる上質なジュエリーをまずはひとつ
女性誌やジュエラー、はたまた女優やモデルまで、幅広い層に支持されているジュエリーディレクター&スタイリストの伊藤美佐季さん初の著書。
今や、世の中はプチプラ全盛期で、安くても素敵なリングやピアスはたくさんあれど、ジュエリーにはそれらとは一線を画す魅力があります。
宝石や貴金属(金・銀・プラチナ)を用いて作られたアクセサリーを「ジュエリー」と呼びますが、希少な素材を使うゆえ、一気に値段が跳ね上がります。高額なため、なかなか気軽に買えないジュエリーを『遠い存在』だと感じるのはおかしくないこと。おしゃれで美しく、自分のスタイルを確立する女性でも、「ジュエリーは全然わからない」という人は少なくありません。
そんな人でも、一度触れればわかる、ジュエリーの魅力。
眩いばかりに輝き、カットと留め方によって表情を変えるダイヤモンド。覗き込むと永遠に続いているのではないかと錯覚するエメラルド。しっとりとした重厚感があるパール。たっぷりと惜しみなくプラチナや金を使った地金が纏う空気。本物のジュエリーはやはり違う。
たとえプチプラ服を着ていても、ジュエリーがひとつあれば上質な大人の品格が手に入ります。年を重ねるたびに「いつまでもこういう服装でいいのだろうか? 」そう感じている人こそ、ひとつジュエリーを味方にしてみる、というのもありなのかもしれません。
私たちが今まで知らなかったジュエリーの世界への第一歩。本書で紹介されるのは、下記のようなジュエリーのつけ方のコツ。
・プチネックレスが似合う人は、実は少ない
・ブレスレットは、指1本分のゆるさが腕を華奢に見せる
・ピンクゴールドは、大人の肌をきれいに見せてくれる
・1つしか持っていなくてもサマになるものは?
・腕時計もジュエリーのひとつ
ジュエリーを魅力的につけるための方法を教えてくれます。スマホひとつあれば時間がわかるこの時代に、腕時計をつけることの品の良さだったり、ひと粒パールのピアスを日常のおしゃれに溶け込ませるためのテクニックだったり。気づいていなかった「美しさ」と「品格」のまとい方に、うっとりするほど心酔します。
毎日着けられる“普段着のジュエリー”は、私たちの人生に奥行きをもたらしてくれるひとすじのスパイスであり、長く共に生きる伴侶でもあるという著者。このメッセージはエッジーナの心にグサリと刺さるはず。
「ジュエリーは毎日同じものをしてもいい。むしろその方が素敵」
そんな言葉に背中を押され、読み終わる頃にはどのジュエリーを買おうか選ぶ自分がいるかもしれません。
年を重ね「大人とはなんぞや」「理想の女性像とはなんぞや」そんなふうに感じたことのある女性に届けたい一冊です。奥深いジュエリーの世界へ。