【エッジ―ナの処方箋】女性×論理力は鬼に金棒!? 女性の強みを伸ばす方法

女性と男性の違いは永遠のテーマ。どんなに好きな相手でも、夫や彼氏の考えのすべては分からないと思う女性も多いのではないでしょうか?また、ビジネスシーンにおいても、男女の違いを感じることがあるかもしれません。

性別の特徴だけで一括りにすることはできませんが、女性に多い傾向を知っておくことで新たな能力の伸ばし方や発揮の仕方のヒントになるかもしれません。そこで今回は、女性の特徴を生かした考え方をご紹介します。

<目次>

1.男女の違い、それは脳の違い

2.組織運営上、見逃せない女性の強み

3.女性の資質に「論理力」を加えれば鬼に金棒

4.まとめ

 

1. 男女の違い、それは脳の違い

一般的に男女では脳の構造に違いがあると言われています。例えば、男性の脳の方が、女性の脳よりも平均一割ほど大きい傾向があるとのこと。しかし、この大きさ自体は、脳の機能にはさほど影響はないようです。

一方、感情を司るといわれている辺縁系にも多少の差があると言われています。さらに、大きな構造的な違いとしては、女性の脳梁が男性に比べ平均30%ほど大きい点。脳梁は、右脳と左脳をつないでいるパイプです。この違いによって、右脳と左脳を連携させた思考が女性のほうが得意なのではないかという研究がされています。

せっかく女性に生まれてきたのだから、この女性脳の特徴を上手に使って、ぜひ男性を凌駕する仕事を目指しましょう!

 

2. 組織運営上、見逃せない女性の強み

例えば、女性マネージャー向けの研修などで、女性に対し女性の強みを聞いてみると「感情を豊かに表現できる」、「相手の気持ちに共感できる」、「コミュニケーション能力が高い」、「マルチタスク力が高い」、「協調性がある」などを挙げる傾向が高いそうです。

女性としては、まさに「あるある」なのではないでしょうか?実はこの女性の特徴は、組織運営上で欠かせない大きな強みだそうです。

「感情を豊かに表現できる」、「相手の気持ちに共感できる」。これらは感情的知能、いわゆるEQ(emotional intelligence)につながる資質で、対人関係能力に大きく関わってきます。

また、現代社会は、異質なものとの出会いが日常化するグローバル社会。異質との出会いは、対立しやすい社会でもあります。その中で、相手の気持ちに共感して協調性を重視する姿勢も、組織運営上で大切な資質となるでしょう。

さらに、経営はマルチタスキングを要します。調達、設計、製造、マーケティング、セールス、サービス、財務、法務、人事など多面的な整合性を担保して行くのが経営。加えて、マネージャーは絶えず周りとコミュニケーションをとる必要もあります。経営陣の仕事の殆どは周りとのコミュニケーションです。コミュニケーション能力が高いことに越したことはありません。

 

 3. 女性の資質に「論理力」を加えれば鬼に金棒

長い歴史の中で男性中心の考え方が主流だったビジネスシーンにおいて、女性は男性に合わせるか、男性的に振る舞うかをしないと、なかなか認められる方法は少なかったのです。しかし、そもそも脳の構造が違うのであれば、真似することは適切ではありません。むしろ女性としての強みを知り、男性にない部分を上手に打ち出した方が良い結果が得られるはずです。

たとえば、女性ならではの直感思考で得た洞察を、論理的に整理して表現する。相手の感情に配慮しながら全体の調和を図りつつ、ロジカルに裏付けられた説得力をもってコミュニケーションを図る。こんな風にできれば、まさに「鬼に金棒」ではないでしょうか?

 

 4. まとめ

女性がより輝くために必要なのは、男性の真似をすることでも、男性に近づくことでも、男女が対立することでもありません。男女の違いを知り、お互いの強みと弱みを知り、協調することにこそ、真の女性の(また男性の)輝きがあるのです。なぜ男性は(女性は)こう考えるのだろう?そのメカニズムや特徴を知ることで、気持ちにも余裕を持って対応でき、お互いの良さが引き立つ社会になるのではないでしょうか。