【実録!ラクして美魔女〜】 No.008 おデブ女子の悲劇

前回の続きである。

おデブになってからというもの世間の風あたりが、まぁ強いのなんのって。

前までは繁華街を歩けばナンパの一つや二つされたものだが、今や声を掛けてくるのはダイエット商品や宗教の勧誘ばかり

あるダイエット商品の勧誘では、街中で40歳前後の男に「アンケートに答えて下さい」と声を掛けられ、「今、急いでるんで」と断ると「今日、娘の誕生日でアンケートに答えてもらえないと帰れないんです。娘が待っているんです… 」と今にも泣きそうな顔をして言ってきたのである。その姿に絆され「少しなら…」 とアンケートに応じることに…

すると男はケロッとした顔をし「では、会場に案内します」と、きびきび歩き出したのである。嫌な予感はしたが、会ったこともない男の娘のことを思い言われるがまま入室した。

中に入ると、妙にフレンドリーな女が近寄ってきて、男からこの女に私の身柄は引き渡されたのだ

女は私の体を見るなり、怪しいダイエット商品のセールスを始めた。私が渋ると「アンタはそんなんだから、だらしない体になるんだ」など、散々暴言を吐かれた。

私はこの恐喝まがいの勧誘から逃げることばかり考えていた。あの男の話に同情したばかりに、こんな目にあうなんて。悔やんでも悔やみきれぬ。私が柔術の達人だったら、この女を倒して逃げ出すのに…。

こうなったら数十万する怪しいダイエット商品を買わないと軟禁は解かれそうもない。ローンの用紙に記入するしかあるまいと諦めかけた瞬間、絶好のチャンスが訪れた。女がトイレに行くため、席を立ったのだ今だ! と、私は逃げるように雑居ビルを後にした。駅へと向かう途中、娘の誕生日だと言って私を泣き落した男は、また他のターゲットを物色していた

更には交友関係でも合コンのスタメンから外され、嫌味な女友達からは「一恵は、プロレスラーの合コンがあったら呼んであげるね」と超~上から目線で言われた。プロレスラーにも失礼である。この話は何十年も前のことだが、今でも悔しさが沸々と蘇ってくる。

このような出来事を踏まえたおかげで、ダイエット魂の火はボウボウに燃え滾った

先ず食事のおかずは魚と野菜中心にし、ごはんは茶碗半分にした。これだけで、2週間後には4キロ痩せた。しかし、ここから体重が減らなくなってしまった。運動を取り入れようと思い、市民センターのスポーツジムを利用し、40分ルームランナーで早歩きをして、見よう見まねでトレーニング器具で筋トレもした。ジム帰りにはサウナ付きの銭湯に行き、汗を流した。ダイエットの模範的な行動だ

太るのは簡単だけど、痩せるのは大変な努力がいると思い知ったのであった。

 

次回に続く