【実録!ラクして美魔女〜】 No.020 NYのナイトシーンへGO!ジャズクラブバードランド編

さてさて、NYのSPA、食、ファッションときたら、お次はナイトシーンではないだろうか?

実際、NYに来るまでは夜に出歩くとマフィアに殺されるくらいの感覚でいたが、どうやら大丈夫のようだ。まだ、スリにすらあっていない

この日の夜は、ぴつこ編集長に連れられて老舗のジャズクラブ“バードランド”に行くことになった。生ジャズをNYで聴くなんて、粋な大人になったようである。こんな事なら、イブニングドレスでも持ってくれば良かった。それと、ドロンジョが持っているキセルで煙草吸って。と、思ったが、バードランドに着いて、お客を見渡してみても誰もイブニングドレスも着ていないし、キセルで煙草も吸っていなかった。そして、私はそもそも、イブニングドレスなんか持ってやしない。

席に案内され、取り敢えずビールを注文する。いや、こういうところでは、マティーニとか三角形のカクテルグラスに入った酒の方が気分も盛り上がるか… と思ったが、無事に帰るまでが遠足ではないがNYというビックシティは何が起こるか分からない。ジャッキー・チェーンじゃあるまいし、不意に悪者に襲われても酔拳で戦うことは出来ない。知らない土地で悪者に襲われたら、逃げるが勝ち。酔っぱらっている場合ではない。私はNYに来て浮かれている自分に喝を入れた。ぴつこ編集長の胃袋もどうやらビックシティになっているようで、バッファローチキンとケールのサラダ、ピザにミートボールパスタを注文していた。

しかし、開演時間が過ぎても演奏は始まらない。楽屋で仲間同士が揉めているのだろうか? それとも、機嫌が悪い歌手をマネージャーがなだめているのだろうか? 私の頭の中は勝手な妄想劇場が始まりそうになっていた、その時、バンドマンと共に赤いドレスの美人ジャズ歌手ベロニカ・スウィフトが現れた。美貌もさることながら、その哀愁漂う歌声に息をのんだ

歌に酔いしれている、ぴつこ編集長を捕まえて「日本の歌手に例えると、研ナオコですか?」と聞くと「違うわよ!」と、ピシャリと叱られた。哀愁漂う感じが、研ナオコかと思ったのだが、ぴつこ編集長に言わせると、ダバダバ♪ ドゥビドゥバ♪ とか、ジャズの歌唱法の一つといわれるスキャットなどの技術がベロニカは高く、日本人の歌手で思いつく人はいないとのことだった。

バードランドはジャズ上級者から、私のようなすっとこどっこいまで楽しめるジャズクラブ。そして、バッファローチキンも美味しかった。

大人が心からジャズを楽しんでいる姿も、なんだかカッコいい

バードランドのドレスコードはドレッシーかビジネスカジュアルらしいので、次回はドレスアップして、いい女風で訪れたいものだ。

バードランドのホームページはこちらをご覧ください。

https://www.birdlandjazz.com/