【本日のアゲ本】女は顔以外の武器を装備すべし!

「ブスのマーケティング戦略」
田村麻美 著/ 文響社(2018年)

旬を過ぎた女の市場の狭さたるや・・・

「ブスのマーケティング戦略」、度肝を抜くタイトルと表紙の満面の笑みを浮かべる作者の写真がさらなるインパクトを与える。これは、ブスがブスと劣化が始まった女性に捧げる聖書と言っても過言ではない。

私も43歳になってつくづく感じるが人生って美人だからといって幸せが約束される訳でも、ブスだからといって必ずしも不幸になるとも限らない。若いころは美人の方が得だとは思う。男性にチヤホヤさせたり、ハイブランドのバッグをプレゼントされたり蝶よ花よと扱ってもらえ、女王気分が味わえるであろう。しかし、美しさの旬を過ぎた女の市場はグッと狭くなってくる。終身雇用なんて崩壊しているに日本で、美貌だけを売りにしていた女は武器を失うことになる。

ここで、賢いブスは自分が受け入れられる市場を探す。結婚できるかも分からないので、経済的な自立を目指すため勉強し、自他ともに認める権威ある資格を取得したりする。

ブス、悲観すべからず

若いと言われなくなった年齢になった時、劣化した美人と肩書のあるブスならばどっちのほうに需要があるだろう?美人は年齢と共に顔面偏差値が低くなっていき、ブスは元々ブスなので年を取ったとて、たいして顔面偏差値は変わらない。だから、長い目でみたらブスというだけで悲観することはないのだ。

恐ろしいのは美人でもブスでも武器を装備しないことである。ブスはなにもないとただのブス。美人は綺麗な自分が永遠に続くと思っているとショッパイババアになってしまうのだ。だからこそ、顔以外の武器を装備することが必要なのである。美人が武器を装備したら、これはもう鬼に金棒だ。同じ装備だったらブスは負けてしまうだろう。

この本はブスの作者が実践で学んだブスでも幸せを掴める戦略を具体的な行動提案として記したものである。とても分かりやすい戦略と、思わずププッと笑ってしまう文章はあっという間に読み終えてしまう。

少々、刺激は強いが10代、20代の女性に是非読んで頂きたい本である。