結婚は二人の親族にも関わる人生の一大イベ…
【本日のアゲ本】お金はいくら使ったかではなく、なにに使ったかが大事
『NHK「あさイチ」お金が貯まる財布のひみつ:不安がなくなる貯金の極意』
横山光昭・伊豫部紀子 著/ 新潮社
「消・浪・投」の家計管理で家族の幸せを守る
女性の社会進出にともない、近年は共働きが一般的になりました。ですが、マジメに働いていてもお給料が上がらなかったり、収入はあっても支出が多いといった問題もあり、共働きでも家計に苦しむ世帯が増えています。また、多少貯蓄があっても、子育て、病気、老後の心配と、お金の不安は尽きないでしょう。
そんなお金の不安に怯える女性にぜひ実践していただきたいのが、「横山式」の家計管理法「消・浪・投」です。
「消・浪・投」とは、家計再生のプロである横山氏が編み出した、お金の使い方を分類する方法です。「消=消費」は生きていくために必要な支出、「浪=浪費」はムダ遣い、「投=投資」は将来に役立てるための意味ある支出のこと。お金の使い道を3つに分類することで、いくら使ったのかということだけでなく、なににお金を使っていたのかを明確にします。
横山式では、1カ月の収入を100%としたとき、消費が70%、浪費が5%、投資が25%であることを目指します。また、投資には貯金も含まれ、投資のうち3分の2は貯蓄に回すことが勧められています。たとえば、収入が30万円であれば、消費が21万円、浪費が1万5000円、投資が7万5000円(うち貯金が5万円)となります。
「攻めの投資」「守りの投資」
消・浪・投の中で、横山さんがもっとも重視しているのは「投資」。なぜなら、お金が貯まる人ほど投資にお金を回していくから。横山式で貯蓄すると、1カ月分の収入のうち6分の1が貯蓄に回ります。3年続ければ、収入の6カ月分、つまり年収の半年分が貯まることになります。半年分の貯蓄があれば、仮にリストラなどで収入が途絶えたとしても、じっくりと立て直す余裕ができます。備えあれば憂いなし。この貯蓄に回す投資とは、いわば「守りの投資」となります。
また、残りの8%は「攻めの投資」として、勉強や家族との旅行といった将来への投資に使うことが推奨されています。この「攻めの投資」を有意義に使うことが、将来の収入アップへとつながっていくのです。
反対に、貯蓄を増やすために控えたいのがムダな浪費。とはいえ、横山式はガチガチな節約生活をすすめるものではないため、収入の5%までであればむしろ浪費することをお勧めしています。もし、浪費することに不安や罪悪感があるという方は、家計用の財布とは別の「浪費財布」を持つことで対応しましょう。
収入を急激に上げるのは難しくても、お金の使い方を変えさえすれば、ムリなく確実にお金は貯まっていきます。お金への不安を消すには、自分の足元の生活をしっかりと固めて一歩一歩地道に歩いていくしかないのです。家族の幸せを守るため、今日から「消・浪・投」の家計管理を実践してみませんか。