【実録!ラクして美魔女〜】 No.021 NYのナイトシーンへGO!ドラッククイーンショー編

NYに来たらブロードウェイで本場ミュージカルを観てみたいものである。

ブロードウェイを歩くと、ライオンキングやオペラ座の怪人、アラジンなどの日本でも馴染みのある演目の看板が並んでいた。

私は日本でミュージカルをよく観に行く。いきなり歌ったり、踊ったりするので見方によっては “珍” ではあるが、それも数を重ねれば驚かなくなり、しまいには感動して泣いたりもするようになる。

ミュージカルではないが、若い頃はちょっと通な人間に見られたくて、チェーホフやシェイクスピアやゴーリキーを観たものである。しかし、難解過ぎて半分は寝てしまっていたので中途半端にしかストーリーを覚えていない。その点、ミュージカルは少々意味不明でも、歌って踊るので眠気が襲いにくい。うとうとし始めると何故にここで気持ちを歌にのせて伝える必要があるのか? という部分で歌が始まったりするので決して私を眠らせたりしない。

だが、残念なことにNYでは観たいミュージカルとのスケジュールが合わず本場のミュージカルを観ることは出来なかった。けれど、エンターテイメント的なものはどうしても観たい!  ということで、近場でやっている“ドラッククイーンショー”をぴつこ編集長と観に行くことに…  ドラッククイーンショーといっても、日本で言うショーパブで酒を飲みながらショーを楽しむ形態だ。

そして、NYのテレビでも取り上げられたことがあるというリップスへ。

お客は殆どが女性。NYでもオカマは女性に大人気の様である。

それにしても、NYのオカマは迫力満点。ぴつこ編集長で免疫がある私でも、ちょっと引くぐらい。

昔、友人が働いていた福生市のオカマのショーパブに行った時、「福生の少女ハイジです♥」と、フットボールアワーの岩尾さんにそっくりのオカマがハイジの衣装を着て自己紹介して来た時も引いたが、NYのオカマは野性味が溢れており、ゴリラが女装したような何ともいえない完成度に戸惑った。

司会者のオカマが客いじりをし始めたのだが何を言っているのか、さっぱり分からなかったが節々に「ビ〇チ」と言っていることだけは聞き取れた。キャリアウーマン風の女性には「キャリアウーマンビ〇チ」、痩せている女性には「スキニービ〇チ」と言うと、お客は大爆笑。ぴつこ編集長に「あの、司会者は何であんなにウケているんですか?」と聞くと「日本でいう、綾小路きみまろみたいなもんで毒舌漫談しているのよ」と教えてくれた。私は司会者の英語は聞き取れないが、きみまろみたいに「猫をかぶって嫁に来た妻もとうとう豚になりました」など、言っているのかと思うと英語が分からないながらもちょっと楽しい気分になってきた。

肝心のショーはというと、エアーボーカルでモノマネをするという渡辺直美スタイル。正直、出落ちに近い風貌なので芸のクオリティーの良し悪しは私には分からないが、オカマちゃんたちが歌って踊れば、チップス嵐。お客のノリのよさを見ると流石NYだと感じる。

英語が分からない私はそこそこ楽しめ、英語が分かるぴつこ編集長はキャッキャと笑っていた。漫談の聞き取りはルー語レベルの私は厳しいが、日常会話に問題がない人は大いに楽しめるだろう。

リップスの公式ホームページはこちらをご覧ください。

http://www.nycdragshow.com/#lacageexperience