【アゲ本】「繊細さん」が自分を活かしながら、ラクに活きる方法

『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本』

武田友紀著/飛鳥新社

 

繊細なことは、悪いことではない。長所を生かして、生きる

 

この本はamazonでのレビューが非常に高かったので興味を持ち、取り上げさせていただくことにしました。

著者の武田さんは日本で数少ないHSP専門カウンセラー

 

HSPとは、ハイリー・センシティブ・パーソン(Highly sensitive person)の略で、さまざまな刺激に過剰に反応してしまう社会で疲れやすい人、感受性豊かな人のことです。レビューの数の多さから見て、潜在的にHSP的要素を抱えている方も多いのではないかと思います。

 

本書の冒頭で、この本は「繊細でストレスを感じやすい人が、繊細な感性を大切にしたまま、ラクに生きる方法」を書いた本であると明言しています。繊細な人が我慢しなくても、自分のままで生きることでどんどん元気になっていくとのこと。

 

本書では、こんな人を「繊細さん」と定義しています。

「職場で機嫌の悪い人がいると気になる」

「人と長時間一緒にいると、疲れてしまう」

「小さなミスに気づいて仕事に時間がかかる」

 

このようなことって、よくありませんか?

多くの日本人女性に当てはまるのではないでしょうか。

 

本書ではこの繊細な神経を鈍らせるのではなく、長所を伸ばしながら、もっと楽に自分を活かすための方法と繊細な心を制御するための具体的な方法が書かれています。

 

武田さん自身もHSPとのことで、まさにかゆいところに手が届く、共感性の高い本だと思います。

 

 

読んだその日から使える超・筆洗的テクニックが満載

 

本書の目次を抜粋してご紹介します。

 

第1章  繊細さんがラクになれる基本

第2章 毎日のストレスを防ぐカンタンなワザ

第3章 人間関係をラクにする技術

第4章 肩の力を抜いてのびのび働く技術

第5章  繊細さんが自分を活かす技術

 

このような構成になっていて、専門家らしく体系的に繊細さんが自分をラクに活かすための方法が体系的に記載されています。興味深かったタイトルをさらに抜粋してみます。

 

・「刺激」から自分を守る工夫

・五感別!刺激の予防方法

・自分を出せば出すほど、自分に合う人が集まってラクになる。

・「配慮が足りない人」に振り回されない方法

・「キライ」は大切なセンサー。人を嫌えるようになろう。

・「繊細さん仲間」を見つける方法

・「幸せに活躍できる仕事(適職)」の選び方

 

などなど、繊細さんなら読んでみたいと思う内容ではないでしょうか。

 

本書は、繊細さんである武田さんが、カウンセラーとして600名を超える繊細さんの相談にのってきた経験が随所にちりばめられています。

 

そして武田さんはいいます。自分のままで生きるとは、繊細さを含めて自分を肯定し、自分にとっての「嬉しい」「楽しい」「心地いい」「ワクワク」をコンパスに人や場所、物事を選ぶということ。

 

本書の超・実践的テクニックを読んだ日から使えば、「自分のままで生きていける」という安心感を育てることで、自分の未来にワクワクし、やりたいことがやれる人生になるきっかけを見つけられるのではないでしょうか。

レビュー通りの良書だと思います。おすすめです。