【本日のアゲ本】なんとなく結婚できる時代ではないからこそ、婚活にも戦略が必要

『マーケティング恋愛4.0 1ヵ月でプロポーズさせた、私の戦略と軌跡』

中里桃子 著/ 大和出版(2019年)

 

仕事も結婚も、手に入れるには実践と検証の繰り返しが不可欠

ひと昔前の日本では結婚することが当たり前でした。結婚に対する強制力も強く、たいして努力しなくても周りがお膳立てしてくれたものです。一方、いまの時代は結婚に対する強制力がかなり弱まり、結婚するもしないも個人の裁量にまかされる時代になりました。

結婚に対する強制力が弱いということは、「この女性と結婚したい!」と思うよほどの理由がないと男性の気持ちが結婚にかたむかないということです。そう、現代はなんとなく出会いを探していたり、彼氏からのプロポーズを待っていたりするだけでは結婚できない時代なのです。

「まわりの女友だちはどんどん結婚していくのに、私だけできない……」「長年付き合っている彼氏がプロポーズしてくれない」こんなお悩みをもっている女性におすすめしたいのが本書です。著者の中里さんは、つよみのマーケティング力・企画力を活かして起業している36歳のバリキャリ女子。中里さんは31歳から36歳になる年の春までに5人の男性と「結婚を視野に入れたお付き合いをしては、結婚が決まらず別れる」ということを繰り返した結果、「そもそも選び方が悪いのでは?」との考えにいたりました。男性の恋愛脳と結婚脳には大きな違いがあると気づいたのです。

そこから中里さんは得意のマーケティング力をマッチングアプリによる婚活に活かし、現夫と付き合ってからわずか1ヵ月でプロポーズさせることに成功します。以下は、中里さんが結婚するまでにふんだ5つのステップです。

 

①婚活マーケットで“売れる私”になる「商品開発」

理想の結婚をゴールにさだめ、理想の男性像をイメージするとともに、ゴールにいたるまでのプロセスを作成して最適化します。

 

②“私”を売り出す「神マーケティング戦略」

ターゲットとする男性につきささるようなプロフィールを作成します。また、ダイエットや料理教室に通うことで、自分への自信を取り戻していきます。

 

③顧客候補から“理想の夫”を絞り込む「リサーチ&分析」

マッチングした男性とメールのやり取りやデートを重ね、ゴールにたどりつけそうな男性を絞り込んでいきます。

 

④お付き合いからプロポーズまでの「最速クロージング術」

プロポーズまでのカレンダーをつくり、男性がプロポーズするにあたりふまなくてはならない工程をサクサク進めていけるようにお膳立てします。

 

⑤彼に“夫婦の意識”を刷り込む「入籍プロジェクト理論」

結婚に対する彼の不安を払拭できるように話し合いを重ね、結婚するのが自然な状態をつくっていきます。

 

なんとなくでは結婚できない時代だからこそ、「徹底的な戦略と実践」で結婚を勝ち取った中里さんの姿勢はすべての婚活女性が見習うべきものです。「このままでは結婚できない」と感じている女性は、ぜひ本書を読んで考え方と行動を変えていきませんか。