【本日のアゲ本】「話し癖」を変えると、人間関係が劇的に変わる

『自分のことは話すな 仕事と人間関係を劇的によくする技術』

吉原珠央 著/ビジネス社(2019年)

 

「話し癖」を直すだけで仕事と人間関係が劇的によくなる

 

W2.0では知的で美しく、エッジの効いた女性のことをエッジーナと呼んでいます。

言動の切り口が鋭く、的を射た発言ができる人は、男女問わず羨望を集める存在ですよね。そんなエッジの効いた女性に憧れるという方にこそぜひ読んでいただきたいのが本書です。

 

エッジの効いた人が決してしないことがあります

それはムダな話です。

相手やその場の状況を冷静に判断したうえで重みのある発言ができるからこそ、周囲の人はその発言に耳を傾けるのです。

 

一方、世間には自分の話やムダな話ばかりする人があふれています。

ムダな話とは、相手に求められておらず、誰にとっても時間のムダでしかない、浅くて表面的な話のことです。

相手は自分の話に大して興味をもっていない」という客観性をもちあわせていないと、会話が自己満足に終わり、仕事や人間関係が発展しかない危険性があると著者は説きます。

 

本書では、仕事と人間関係を劇的によくする話し方の技術がいくつか紹介されています。以下はその一部です。

 

話すときは自分よりも相手に目を向ける

大変な状況にあるとき、人は「自分をわかってほしい」との思いから自分の話ばかりしてしまいがちです。相手が聞き上手であればあるほど、甘えてしまう側面もあるでしょう。

けれども、相手のほうが大変な思いをしている可能性を忘れてはいけません

 

相手と出会ったときは「自分をわかってほしい」という気持ちは一旦横に置いておいて、まずは「相手のことを3つは知ろう」という意識で質問をしたり、3つの気になることを話題にしてみてください。

 

なんとなく雑談を続けない

営業などで間をあけないためにとにかく口を動かし続ける人がいますが、目的のない会話から相手のニーズを引き出すことはできません。

「とりあえず」の意識でどうでもいい雑談に相手を付き合わせるのはやめましょう。

 

また、「対して興味もないのに惰性で聞いてしまった」感というのは必ず相手に伝わります。

たとえば、初対面の相手に出身地などを聞いたとき、「そうなんですね」と素っ気ない一言で返す人は多いですが、大変失礼なことです。

知らない土地であっても質問次第でいくらでも会話は広がります。相手の情報や一言を丁寧に受け止めるからこそ、自分も相手から大事にされるのだと心得ましょう。

 

知性を感じさせる女性の会話には、相手の時間をムダにしないよう余計なことは一切言わない配慮や、的を射た質問によって相手への興味を全開にするなどの気配りがあふれています。

エッジーナを目指すすべての女性が会話によって大きな価値を生み出し、仕事や人間関係をますます発展させていくことを願っています。