「仕事も私生活もなぜかうまくいく女性の習…
【本日のアゲ本】怖がらなければ何ができる? 「一歩を踏み出せない」全ての女性に捧ぐ
FacebookのCOOでさえも日々向き合う「恐れ」とは?
本書はFacebookの最高執行責任者(COO)シェリル・サンドバーグ氏によるもので、全世界で150万部を突破したベストセラー。「LEAN IN(リーン・イン)」とは「一歩を踏み出す」という意味。仕事や働き方に悩む女性に勇気を与えてくれるバイブルとなっています。
新規大卒者の50%が女性となってから30年以上が経過したにもかかわらず、いまだにアメリカ政府や企業リーダーの大多数は男性。つまり、社会生活に大きな影響を与える決定において、女性の声が平等に反映されにくい状況が続いていると、サンドバーグ氏は主張します。
この問題は日本ではより顕著。女性リーダーが生まれにくい原因の1つに、「男は仕事、女は家庭」というステレオタイプが社会に深く根付いている点が挙げられるでしょう。
女性活躍社会が声高に叫ばれる中でも、社会の制度的な不十分さはもちろんのこと、「女性は家庭を大切にすべき」という意識が、男性のみならず女性の中にもなかなか払拭されずに残っているのではないかと思います。
そんな私達にとって、世間のステレオタイプに取り込まれることなく才能を開花させた著者からのメッセージは、確かな気づきと勇気を振り絞るきっかけを与えてくれます
「同じテーブルに着く」
「梯子ではなくジャングルジム」
「本音のコミュニケーション」
「辞めなければならないときまで辞めないで」
「パートナーをほんとうのパートナーに」
など、目次のタイトルだけでも気になる言葉が並びますが、特に第1章の「怖がらなければ何ができる?」は多くの女性に共感と勇気をもたらす名文が記されていると思います。
「女性が直面する障害物はたくさんあるが、その頂点に君臨するのが『恐れ』である。みんなに嫌われる恐れ、間違った選択をする恐れ、世間のネガティブな関心を引く恐れ、力量以上のことを引き受けてしまう恐れ、非難される恐れ、失敗する恐れ・・・。そして極め付きは、悪い母親、悪い妻、悪い娘になる恐れである。」
こうした恐れは誰しもが一度ならず抱いたことのある感情ではないでしょうか。そして、社会的な成功を収めた著者でさえも、この恐れと今でも戦い続けていることが本書では事細かに明かされていきます。
「失敗するかも」「すべてを失うかも」「批判されるかも」という内なる障壁。「良い母」「良い妻」「良い娘」であるべきという、目に見えない社会的な圧力。これらを打破するのは決して簡単ではありませんが、恐れに負けずに一歩を踏み出せば、いつかその決断をした自分に感謝をする日がやってくる。
「自分を変えたい」と思っている女性、「一歩を踏み出す勇気がない」と何かに躊躇をしている女性には、この1章だけでも試しに読んでみることを強くオススメします。