【本日のアゲ本】女性のためのキャリアアップの教科書

『大人の女はどう働くか?』
ロイス・P・フランケル著/海と月社

「女の子は卒業しよう!」。カリスマ女性コーチが送る101のアドバイス

この本は、すべての女性を対象に書かれたものではない。と著者は冒頭に宣言します。すでに固定観念から脱却し、大人の女性としてふさわしい言動ができている人には必要がない、と 

皆さんはいかがでしょうか?

次にあげる10項目のうち、自分に当てはまると思うものに、チェックを入れてみてください。 

 

□周囲からプロだと認められている。 

信頼できるという評判を得ている。 

自己主張ができると思われている。 

有能だと言われてきた。 

□人に話すと、相手に知的な印象を与える。 

躊躇なくストレートな態度を取れる。 

考えを明瞭に表す話し方ができる。 

仕事においては抜け目がない 

自分に自信がある。 

自分をどうアピールすべきかを心得ている。 

 

さて、いかがでした?

この10項目は、仕事で成功するために欠かせないものだそうです。同時に、多くの女性が身につけられていないものとのこと。すべてにチェックが入ったあなたは本を出版すべきだ、と著者は言います。しかし、当てはまる数が7つまでだった女性は、本書を読むべきだと提言 

著者自身、昇進を見送られた経験をしたり、会議の席で無視されたりした女性たちを数多く見てきて学んだのは、彼女たちの態度や反応には共通点があるということ。

そう、みんな無意識に自分の威信を損ない、キャリアの妨げとなるような言動をとっていたのです。 

なぜでしょう? 

原因の一つは、女性は幼い時から幸せと成功を手に入れるために、礼儀正しく、口調は正しく、従順で、他人の気持ちを優先するようでありなさい」と求められる社会通念にあると言います。そこで著者は、女性に対して「もう、女の子はやめなさい」と注意し、誰もがリーダーにふさわしい成長を遂げられる、とアドバイスします。 

本書では、女性が改善すべき点を指摘するだけではなく、行動を変えるための具体的な方法を教えてくれます。少女であれば問題なくても、大人の女性の立場だと不適切な言動があったりします。また、仕事における成功は、決して男性的に振る舞うことではなく、大人の女性として行動することによってもたらされると説きます。 

不適切な言動が多いほど、あなたの潜在能力は十分に発揮されません。そこで女性が職場でおかしがちな101の言動をリストアップし、アドバイスをしています。 

気をつけるのは一週間に一つの行動でいい、と著者は言います。頑張りすぎてはいけません。それでも積み重ねていくうちに、自分がどのようなときに、どのようにして、自らの可能性を潰していたのか、次第に分かってくるはず。分かってきたら、その自滅的な言動をもっと有意義な言動に変えていけば、より自分のキャリアの可能性が広がることは間違いないと思います。