【実録!ラクして美魔女〜】 No.025 貧乳でも乳は垂れる

貧乳でも乳は垂れるということを皆さんはご存知だろうか? 四十路前後の女性なら実感している方もいるだろうが、若い美空の時分にはこんな日が来るとは思わなかった。

私がティーンエージャーの時は空前の巨乳ブームであった。雑誌のグラビアはイエローキャブのグラビアアイドルが軒を連ねており、水着からはみ出そうな巨乳を惜しげもなく披露していた。

こうなると、肩身が狭いのは私のような貧乳女子だ。けれど、ここで心強い助っ人アイテムが登場。各下着メーカが、ぶ厚いパット入りのブラジャーの販売をし始めたのだ。これに貧乳女子は飛びついた。

しかし、所詮は偽物。チョメチョメの時、ブラジャーを外した日にゃ、男子に詐欺師よばわれされてしまう哀れな貧乳女子… 巨乳女子には「おっぱいが小さい子が羨ましい。おっぱい大きいと肩凝るしさ、オバサンになったら垂れそうだし。そう考えたら、小さい方が良いよ。肩凝らなそうだし、垂れないし」と、言いながら、おっぱいの谷間を強調した服を着ている女子に蔑まれた言い方をされたもんだ。それから数十年“垂れないし”の言葉を頼りに貧乳として生きてきた。だがしかしだ、この年になってみて分かったが、大きくても小さくても垂れるものは垂れるのだ。

 

そんな、貧乳も妊娠や授乳中はおっぱいが大きくなり、それらが終わるとしぼんでしまうらしいが一時的には巨乳気分が味わえるという。

けれど、妊娠や出産経験のない私の乳は生命の役にも立たず、ただただしなびていく一方。これでいいのかよ、私の乳は? と自分の乳に自問自答をした。まるで、やっていることは、なかやまきんに君と変わらない。いや、なかやまきんに君は自分の筋肉に語り掛けるだけではなく、筋肉を育てている立派な人だ。私のように垂れてしなびゆく乳を放っておくようなことはしないだろう。

そこで、ふと、ティーンエージャー時分に世話になっていたブラジャーのことを思い出した。あの時代ですら貧乳を巨乳に見せるブラジャーがあったくらいだ。現代なんて、垂れた乳を引き上げるくらい、お茶の子さいさいであろう。そこで、私は人生初のブラジャーフィッティングに行ってみることにしたのである。

 

次回へ続く…