【エッジーナの処方箋】ココナッツオイルの種類と選び方のコツ

健康や美容効果が高く、ダイエットにも効果的なココナッツオイル。ただし市販のココナッツオイルにはさまざまな種類があり、選び方を間違えると効果を得られないばかりか、かえって体に悪影響をあたえてしまう場合があります。

今回は、ココナッツオイルの主な種類と、健康・美容目的に使用する場合の選び方についてご紹介します。

〈目次〉

  1. ココナッツオイルの種類
  2. ココナッツオイルの選び方

 

1. ココナッツオイルの種類

ココナッツオイルとは、ヤシ科の植物であるココヤシの果実からとれるオイルのことです。繊維質の厚い殻の中にある大きな種子の中に胚乳(白い果肉部分)があり、これがココナッツオイルの原料となっています。

ココナッツオイルは抽出方法の違いによって大きく「精製ココナッツオイル」と「未精製ココナッツオイル」にわけられます。

 

  • 精製(RBD)ココナッツオイル

精製ココナッツオイルとは、精製(Refined)、漂白(Bleached)、脱臭(Deodoraized)されたココナッツオイルのことです。英語の頭文字をとって「RBD」とも呼ばれます。鮮度が落ちたココナッツや、すでに抽出済みのココナッツの残骸から再度抽出したオイルに対し、薬品で精製処理を行ったものが精製ココナッツオイルとなります。

色は透明で、脱臭されているためココナッツらしい甘い香りもありません。安価ではありまますが、栄養分もほとんど残っていません。そのため、健康・美容目的で使用したいなら「RBD」と記載されているものは選ばないでください。

 

  • 未精製(バージン)ココナッツオイル

未精製ココナッツオイルとは、生のココナッツから化学溶剤を使わずに抽出されたココナッツオイルのことです。「バージンココナッツオイル」とも呼ばれます。薬品が使われていないため精製ココナッツオイルに比べて高額ではありますが、ココナッツオイルならではの栄養素がしっかりと詰まっています。そのため、健康・美容目的で使用したいならバージンココナッツオイルを選ぶ必要があります。

 

バージンココナッツオイルの中でも、最高品質のオイルを「エキストラバージンオイル」と呼びます。ただし、現状ではバージンオイルとエキストラバージンオイルの違いについては明確な定義がありません。そのため、必ずしもエキストラバージンオイルにこだわる必要はないと言えるでしょう。

2.ココナッツオイルの選び方

健康・美容目的で使用するなら、バージンココナッツオイルを選ぶ必要があると述べました。ただし、バージンオイルにもさまざま種類や品質の違いなどがあり、よく吟味して選ぶことが大切です。ここでは、主に健康・美容目的で使用する場合の選び方をご紹介します。

 

  • 低音圧搾法(コールドプレス製法)でつくられている

ココナッツオイルにはいくつか製法があり、製法によってはオイルを抽出する過程で香りや風味、栄養素などが損なわれてしまいます。栄養素が高く、風味や香りも損なわい製法が「低音圧搾法(コールドプレス製法)」です。購入時には、低音圧搾法(コールドプレス製法)であるかどうかを確認することをおすすめします。

 

  • オーガニック認証を受けているもの

高品質なココナッツオイルを選びたいなら、国によるチェックが行われて安全だと認められた「オーガニック認証」を受けているココナッツオイルをお選びください。オーガニック認証にはさまざまな種類があり、日本の農林水産省による「有機JAS規格」、アメリカの認定である「USDAオーガニック」、ヨーロッパの規格である「ORAGANIC EU」などがあります。

 

  • 中鎖脂肪酸が60%以上含まれているもの

ココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸は、体に脂肪がつきにくく、エネルギー代謝がいいのが特徴です。ダイエット目的で使用する方は、中鎖脂肪酸が60%以上含まれているものがおすすめです。

 

 

以上、ココナッツオイルの種類と選び方についてご紹介しました。ココナッツオイルは種類によって、含まれる栄養素や認証による安全性、得られる効果が大きく異なります。ココナッツオイルで健康・美容効果を得たいという方は、ぜひ上記を参考にしてみてください。