【エッジーナの処方箋】女性の敵！体の冷えを解消できるお勧め食材

 

冬が近づいてくると暖房をつけているのに手足が冷える、どんなに厚着をしても体が冷えてしまうなど、体の冷えを感じる女性も多いのではないでしょうか。

 

冷え性とは自律神経の乱れや心臓・筋肉の機能低下などによって血液の流れが悪くなることで起こる症状です。とくに、男性と比べて筋肉量が少なく皮膚の表面温度が低い女性は冷え性になりやすいとされており、個人差はありますが働く女性の半数以上の方が毎年冬になると辛い体の冷えに悩んでいます。

 

そこで今回は多くの女性を悩ませている体の冷えを解消し、体を温めてくれるお勧めの食材を3つご紹介します。

 

 

毎日の食事に生姜を取り入れよう

 

爽やかな香りとピリッとした辛味がクセになる生姜は、以前より体の冷えに悩む女性たちの間で定番の冷え性改善食材として大人気の野菜です。

 

生姜の爽やかな辛味の主成分はジンゲロールであり、乾燥や加熱することでショウガオールへと変化します。

どちらの辛味成分も体を芯から温め、手足の末端まで血液の流れを改善する働きがあります。ただし、生の生姜に含まれるジンゲロールによる末端冷え性の改善効果は一時的なものですので、根本的に冷え性を改善したいとお考えの女性は、体の中心を温めて手足の先までしっかりと熱を送り届けてくれる乾燥または加熱した生姜に含まれるショウガオールを積極的に摂りましょう。

 

女性に嬉しい効果が沢山！甘酒を飲んで冷え性改善

 

室町時代に発展した麹を糖化させて造る甘いお酒や日本酒の副産物である酒粕を水で溶いたお酒を起源とする日本伝統の発酵飲料”甘酒”。

 

甘酒には天然の必須アミノ酸をはじめ、ブドウ糖、食物繊維、ビタミン類などの栄養素がバランス良く含まれており、たいへん栄養価が高いことから当時は夏バテ予防として愛飲されていました。しかし、近年の研究によって甘酒に体の冷えを改善する働きがあることが分かり、冷え性にお悩みの女性を中心に冬の定番ドリンクとして注目を集めています。

 

甘酒には、大きく分けて麹を発酵させてお米から作られる「米麹タイプ」と水で溶いた酒粕に砂糖を加えた「酒粕タイプ」の2種類あります。どちらのタイプにも体を温める働きはありますが、酒粕タイプの甘酒には日本酒由来のアルコール分が微量に含まれていますので、生姜を食べたときに近い冷え性改善効果を期待することができます。

 

末端冷え性にオススメ。ホットココア

 

寒い時期、仕事や家事がひと段落してホッと一息つきたいときに飲みたくなるホットココア。

ほんのりと甘くて優しい味わいは大人だけではなく子どもからも人気があり、今では冬の定番飲料として世界中で愛飲されています。

 

ホットココアには血流を促すテオブロビンやカカオポリフェノールが豊富に含まれており、手足の先に延びる抹消血管が拡張され、体の隅々まで血液を送り届けることができます。ホットココアによる冷え性・むくみ解消効果は、生姜や甘酒と比べると即効性は期待できませんが、温度低下が緩やかであり長時間冷えを抑制する効果が持続するため、冬の屋外イベントなどに参加する際はホットココアを飲むと体の冷えを防ぐことができます。

 

まとめ

 

これまで女性に多いとされてきた冷え性ですが、ここ数年は男性のあいだでも冷え性による体調不良が増えています。冷え性による不調を改善するためには、血流の流れを促す効果を期待できる生姜や甘酒などを積極的に摂るだけではなく、生活習慣の改善や運動不足の解消なども合わせて行うことも大切です。