【本日のアゲ本】これぞ、アゲ本! 女を上げたきゃ野心を磨け!


『野心のすすめ 』 著:林 真理子

講談社現代新書

いま、「低め安定」の人々がいくらなんでも多すぎるのではないでしょうか?(中略)なぜ野心が希薄な時代になってしまったのかいうと、景気がずっと悪かったんだから仕方がない、という考え方もあるかもしれませんが、私は「とりあえず食べていくことはできる、まだまだ簡単に飢え死にしない世の中」が、その大前提にあると考えています。「まあ、なんとかなるさ」と、自分の将来さえ真剣に考えようとしない人々ばかりが暮らす国の未来はいったいどうなるのかー。『野心のすすめ』「はじめに」より。


20代の頃は欲まみれのバカ女だった。

上記の文章に同感である。

私も43歳になり酸いも甘いも少しは嚙み分けられる半熟女になった今は、身の丈にあった振る舞いをして生きているが、20代の頃は欲まみれのバカ女だった。

足し算引き算も出来ないのかというくらい毎月の給料を上回るほどのブランドの服やバッグを買っていたし、着飾ることが大好きで、その上見栄っ張りだった。

だから、昼間は会社で働き同時に地方誌やWEBサイトで文筆をして小銭を稼ぎ自転車操業のように稼いだ金を買物の支払いに費やしていた。

バカとしか言いようがないが、この異様な物欲が働くモチベーションになっていたかもしれない。と、この本を読みながら思っていた。

この本は著作本人の体験から ーせめて、正真正銘ゼロからスタートした私の話から何かを感じて、野心をもってもらうことはできないだろうかー。(『野心のすすめ』より抜粋)という思いも込められて書かれており、若者へのエールを感じる作品である。

野心をもったからこそ手に入れることのできた成功。しかし、その過程は運にも勝る努力の日々…

身の丈に合ったことしかしない若者

若者を十把一絡げにするのはどうかと思うが、賢すぎて身の丈に合ったことしかしない若者が多い気がする。

無謀だと思うことも行動さえ起こせば一歩先に進むことができるのだから ”不景気だからとかそんなこと自分には無理” なんて思わずに目標設定を高くし、好きなことに取り組んで欲しい。

悲しいことにある程度の年齢になると、挑戦できないことも多くなる。

それは、買い手側の需要がないからである。例えば、43歳の私がアイドルになりたいと頑張ったところで、どこにもそれを求めている市場はないのだ。(コントにしたら面白いが…)

「こんなはずじゃなかった… 」

人それぞれ思い描く幸せは違えども「こんなはずじゃなかった… 」と恨み節を言う人生は悲しすぎる。

そんな人生を送らない為にも『野心のすすめ』を読んで、野心を鍛えて頂きたい。