最近耳にする機会の多い「マインドフルネス…
【エッジーナの処方箋】ガマンいらずの「マインドフル・ダイエット」でハッピーに痩せよう
「いまこの瞬間」に集中することで、ストレスの軽減や集中力の向上といった効果が期待でいる「マインドフルネス」。このマインドフルネスの効果を、ダイエットにも応用できることはご存じですか?
マインドフルネスのダイエット効果はあらゆる研究で実証されています。最新の研究では86%が「食行動の改善効果」を示しているほどです。
マインドフルネスをダイエットに応用する方法は、いたって簡単。他のことに気をそらさず、食事に意識を集中させるだけです。
一見簡単に見えますが、実践してみると意外と難しいもの。とくに、マルチタスク能力が高く、いろいろなことに意識が向きがちな女性にとっては難しく感じられるかもしれません。ですが、根気よく続ければ、多くの女性がダイエット効果を実感するはずです。
今回は、マインドフルネスを応用した「マインドフル・ダイエット」の実践方法をご紹介します。
〈目次〉
- ながら食べは太る原因に
- 他のダイエットとはここが違う! マインドフル・ダイエットの特徴
- マインドフル・ダイエットを実践しよう
1. ながら食べは太る原因に
自分が食事をしている場面を思い浮かべてください。多くの女性は、テレビやスマホを見ながらの「ながら食べ」をしていることでしょう。実はながら食べは、太ってしまう大きな原因のひとつです。
なぜ、ながら食べが太る原因になるのかというと、食事に集中していないせいで自分がどれだけ食べているかが分からなくなり、つい食べ過ぎてしまうからです。また、テレビやスマホなどに意識が向いていると、食事をしている感覚が脳に伝わりにくくなり、満腹を感じにくくなります。結果、適量以上の食事を食べないと満足できなくなってしまいます。
ながら食べをやめるためにも、マインドフル・ダイエットをいますぐ実践しましょう。
2. 他のダイエットとはここが違う! マインドフル・ダイエットの特徴
マインドフル・ダイエットは、他の多くのダイエットのようにガマンを強いるダイエットではありません。実践すれば実践するほど、体も心も健康になれるハッピーなダイエット法です。
●ムダ食いがやめられる!
マインドフル・ダイエットでは、食べる前に食材や自分自身を観察することで、「食前の間」をつくります。脳は間に弱いので、食べる前に間をつくるだけで食べ過ぎを防ぐことができます。
●食事制限は必要なし!
マインドフル・ダイエットを実践すると、自分の体にとって適量な食事の量を見極められるようになります。そのため、食事の量を無理に減らしたり、好きな食べ物をガマンする必要がなくなります。
●つらい運動もしなくて大丈夫!
マインドフル・ダイエットは運動で痩せるダイエットではないので、きつい筋トレや長時間のジョギングといったつらい運動は必要ありません。
●体も心も健康になれる!
マインドフルネスはストレスの軽減など、メンタルケアの効果も期待できます。さらにダイエットの効果を実感できれば、心身ともにハッピーになっていくでしょう。
3.「マインドフル・ダイエット」を実践しよう
実際にマインドフルネスをダイエットに応用してみましょう。ここでは、五感をつかってマインドフルに食事をする「マインドフル・イーティング」の実践方法をご紹介します。
実践方法は以下の通りです。
(1)視覚、嗅覚、視覚で食材を味わう
食べ物を口に入れる前に、まずはよく観察します。色かたちをじっくりと観察したら、この食材はどこで採れてどうやって運ばれてきたのかなど、由来にまで思いを馳せます。次に、食べ物の匂いや手触りも確認します。
(2)自分の体の感覚に目を向ける
食べ物を観察している間、また匂いをかいだり触ったりした瞬間、体の感覚がどう変化しているのかを感じます。たとえば、甘い匂いをかいだ時、唾液が多く出ているかもしれません。
(3)口の中に食べ物を入れる
食べ物を口の中に入れます。この時はまだ噛まないようにしてください。食べ物を口に入れた時、腕の筋肉はどんな動きしているのか、 また舌にはどんな感触があるのかを観察します。味覚も反応しているはずなので、味にも注意を向けます。
(4)食べ物を噛んで飲み込む
食べ物を噛み、その感触や味に注意を向けます。カリカリした音やサクッとした音など、噛んだ時に聞こえる音にも耳を傾けます。飲み込む際は、食べ物がノドや食道、胃へと降りていく感覚を味わいます。
(1)〜(4)までのステップを10〜15分ほどかけて行います。
マインドフル・イーティングはシンプルな方法ではありますが、慣れるまではめんどうに感じられるかもしれません。
「いきなり全部はできない!」と感じる方は、まずはテレビやスマホを見ずに、一口20回以上噛みながら、食べることに意識を集中させてみてください。
自然と食べる量が減ったり、食事に集中することでよりおいしく感じられるはずですよ。