『編集長ぴつこの悩み相談』女性蔑視をする男が許せない女のポジショニング

25歳の公務員、匿名希望です。今は建設関係の部署にいて、職場の多くが男性です。私はもともと大学が理工系だったので男の多い環境に慣れていて、また大学時代のサークル仲間とは今でもよく遊びますが、そこも男が多かったので男友達もたくさんいます。

ただ、今だに慣れないことがありまして、それは男性たちの女性に対する偏見や女性蔑視的な発言です。

職場の飲み会やサークル仲間と遊んでいる時、男たちの「女って感情的な生き物だから」とか、「女性脳は共感を求める」といった女性を一括りにするステレオタイプな偏見や「こんな女はすぐヤレる」的な下ネタトークに腹が立つのです。

私が論理的に反論してもまともに取り合わないか、都合が悪くなると濁されてしまい、ずるいなって思います。あまりにも口うるさく抗議していたからか、最近はサークル仲間からフェミニストをもじって「フェミ子」とおちょくられるようになり、その感じもすごく腹立たしいです。彼らも飲みの席での慣習というかその場のノリで話しているだけだと思うのですが、私にはもう打つ手なしなのでしょうか?

ぴつこ「男もいろいろ〜♪ 女もいろいろ〜♪」

根津「冒頭から、ご陽気ですね」

ぴつこ「人生いろいろ、会社もいろいろ、社員もいろいろ」

根津「まさかの、小泉純一郎⁉ 古っ!」

ぴつこ「自分が活きるポジショニングを意識してみたら?」

根津「そして、急に素に戻りましたね。ポジショニングとは、難しい課題ですね」

ぴつこ「ホント、アンタってさ、頭が固いわよね。ポジショニングってさ、一つの環境の中で、どこに身を置くかってことなんだけど、身の置き方一つで、強者にも弱者にもなれちゃうの」

根津「まさに、その、自分のポジショニングの取り方が難しいのでは?」

ぴつこ「例えば、ハリウッド俳優はポジショニングをうまく活用して成功するのが定石よね。今やカリフォルニア州知事のシュワちゃんこと、アーノルド・シュワルツェネッガー。彼はマッチョ俳優としてのポジションを築いたわよね。マリリン・モンローは男性たちのセックスシンボルとして、セクシー女優としてのポジションをとったじゃない?ハリウッドに限らないけど、タレントとして世にデビューさせようとした場合、どこにポジションをとると目立つのか、印象がつきやすいのか、競争相手がいないのかを見極めることがとっても大事なの」

根津「自分の売りを知る必要があると?」

ぴつこ「そう、自分を知ること。その時にポイントになるのは、自分の強みを見つけて生かすこと!」

根津「大きな課題ですね」

ぴつこ「それを知って、生かすも殺すも自分次第かもね。そんで、シュワちゃんは15歳からボディービルをやってた早熟のムッキムキ。いまだに、あの体を維持できるってことはもう根っからのマッチョってことじゃない。そういうのがいいのよ。その強みを生かして、マッチョ俳優のポジションをゲット。アイルビーバックなんてキャッチコピーもゲットして、忘れられない俳優になったわよね」

根津「ターミネーター。大ブームにでした。アメリカ映画の名セリフベスト100では37位にランクインしてますよね」

ぴつこ「シュワちゃんが妊娠しちゃう乙女な役柄を演じた映画があったの知ってる?『ジュニア』って映画。ムッキムキのシュワちゃんが妊娠するっていう斬新なアイデアだったけど、あれはヒットしなかったのよー。ポジションを間違えたのよね。シュワちゃんはムッキムキポジションでこそ、最大の力を発揮するの!」

根津「ポジショニングを間違えると悲惨なことにもなりうるわけですね」

ぴつこ「というわけで、まずは匿名希望さん。あなたの強みを探してみたら?そして、それが活きる環境を探してみるのよ」

根津「匿名希望さんの質問だけ読むと、田嶋陽子さんが去年、ネットで発信した“ウンザリだよ。日本の運気下がるよ。だってこう言っちゃ悪いけど、昔の言い方をすると、今の安倍さんの態度、ここ1年以上『女の腐ったの』みたいじゃん”発言を連想してしまいます」

ぴつこ「匿名希望さんは男性ばかりの職場が苦手じゃないって言ってるけど、それは本当かしら?まだまだ、日本の男性の多くは理不尽で下ネタ好きで男尊女卑を平気でしちゃうんじゃない? だったら、例えば、匿名希望さんの強みが知性だったり、平等に人と付き合える力だったりするならば、外資系の会社に場所を移してみると、その強みは活きるんじゃないかしら? 逆に女性ばかりの職場とか?」

根津「身を置く場所を変えてしまえと」

ぴつこ「そう。外資系の会社は、特に欧米の会社では男性ばかりだったとしても、匿名希望さんが言うようなことは起きにくいと思うわよ。そういう中であれば、匿名希望さんも働きやすくて評価が上がることだってあるかも」

根津「そうですね。下ネタトークが出にくい会社に転職するのもありですね」

ぴつこ「自分と環境をよくみてみること。そこから、新しい何かがきっと生まれるわよ。精進あそばし~」