【アゲ本】誰にでもできる、お金の増やし方

『ズボラでもお金がみるみる貯まる37の方法』

飯村久美 著/アスコム

 

単純明快でも、ホントに貯まるスグレ本

貯めるのは大変、使うのはあっという間。コツコツ節約しても、お金ってなかなか貯まらないものですよね。本書はファイナンシャルプランナーとして著名な飯村久美さんが、そんな私たちのために書いてくださった本です。この方法なら挫折ゼロ、リバウンドゼロで勝手にお金が貯まる、と豪語(?)するだけに、読んでみると簡単で目からウロコ、いつからでもチャレンジできそうな本でした。

飯村さんは、冒頭でこう言います。「お金を貯めるのは簡単です。必要なのは少しのテクニックと、自分の頭と心に働きかけること。それだけでいいからです。(以下略)無駄遣いが多い人でも、一度、頭の中にお金を貯める、『仕組みや回路』ができてしまえば、無理なくお金を貯めることができるのです」とのこと。またお金を貯めるのは年収の多寡ではないとも言います。

本書の方法は、①ストレスが少ない②手間がかからない③続けやすい、というから良いこと尽くしです。お金を貯めるのが苦手な方は、ぜひ手に取っていただければと思います。

 

37の方法で、あなたを貯金上手に、導きます。

題名にもあるように、本書では37の方法が紹介されています。ちなみに、その1からすでに面白かったので、ご紹介します。

その1「銀行口座」は2つ持つ

お金が貯まらない理由を年収のせいにしない。お金が貯まらないのは、年収が低いからだけでは決してありません。年収が高くても、貯まらない人はたくさんいるのです、とのことで、お金が貯まる入れ物を用意しましょうと飯村さんは言います。

その答えが「お金を貯めるには、『使う口座』と『貯まる口座』の2つが必要になります」。なるほど、いつも使っている給料の振込先の口座とは別に、貯めるだけで引き出さない口座をもう一つ用意するということです。『貯まる口座』からは、決して現金を引き出してはいけないのです。こんな目からウロコが落ちて、しかも簡単な方法が全部で37もあるので、面白く読むことができるでしょう。ちなみに、その2、給料の10%を「貯まる口座」に入れる。その3、週に1回、通帳を眺める……すべて紹介してしまうとネタバレになってしまうので、以下に各章とタイトルのみをご紹介します。

 

◆第1章  お金が「自動的に」貯まる仕組みをつくる

◆第2章  面倒なことはしない、ガマンしない

◆第3章  お金が貯まる人は「捨て上手」

◆第4章  実は結構ある!あなたの「過払い金」を見つける

◆第5章  お金を使わせたい側の本音を知る

◆第6章  お金が貯まる人になると人生が変わる

 

なかなか興味深いタイトルではないでしょうか。コンセプトは、①ストレスが少ない②手間がかからない③続けやすい、です。お金を貯めるのが楽しくなること請け合いです。ずっと手元においておきたい類の本だと思いました。