【エッジーナの処方箋】正直、いくら貯まってる? 20〜40代女性の貯金事情

主体的で、活動的な女性なら「よく使い、よく貯める」のが理想の姿。貯金も大事だけれど、自分を磨き人生を謳歌するための投資はもっと大切です。

でも実際のところ、同年代の女性たちはどのくらいの貯金があるのか、気になるところ。あなたは、平均貯金額と比べて多いと思いますか?それとも少ないと思いますか?

そこで20~40代女性の気になる平均貯金額を調べてみました。すると年代ごとの女性のライフスタイルや心情まで見えてきました。そして、平均を下回っている方も、上回っている方も、今からできる心構えや方法をご紹介します。

<目次>

  1. 独身女性の年代別・平均貯金額は、どのくらい?
  2. 使うときに使うが、無駄な浪費はしないで1000万円に!
  3. 既婚女性の貯金額は、どのくらい?

 

1.独身女性の年代別・平均貯金額は、どのくらい?

 

◆あなたは多い?それとも少ない?

(独身女性の年代別・平均貯金額)

まず、30歳未満のグラフを見て、あなたはどう思われましたか?さすがに30歳未満だと金額は多くないものの、年齢とともに貯金額がグングン増えている様子がなんだか頼もしく感じてしまいます。

総務省が実施した「平成26年全国消費実態調査」 によると、30歳未満の独身女性の貯金平均額は139万円。ちなみに20代女性の平均給与は275万円なので、年収の約半分の金額を貯金している計算になります。

そして貯金方法の38%は定期預金だそうです。たとえば22歳から毎月2万円貯金した場合、27歳までには貯金平均金額に到達できる計算になります。まずは手軽にできる財形貯蓄や定期積立ではじめてみるのも良いかもしれません。

 

◆30代独身女性の貯金平均額は397万円

次に30代の独身女性の貯金平均額は397万円でした。30代女性の平均給与は308万円なので、年収よりも多い金額を貯金できていることになります。たとえば22歳からはじめた月々2万円の貯金を39歳まで続けている場合、408万円の貯蓄となる計算です。30代になると普通・定期預金が多いものの5~10%の女性は、株や投資信託、外貨など金融商品で資産形成しているようです。

 

◆40代独身女性の貯金平均額は959万円

さらに同調査では、40代の独身女性の貯金平均額はなんと959万円。しかも40代女性の平均給与は301万円です。40代女性は、30代女性にくらべて年収が低いという驚きの結果になりました。しかし、年収の3倍強の貯金を持っていることになります。これは22歳から月々2万円の貯金を49歳まで続けている場合、648万円の貯金となる計算です。40代になると普通・定期預金のほか、生命保険や年金型貯金の金額も増え、貯金リテラシーが向上していることがうかがえる結果となっています。

 

2.使うときに使うが、無駄な浪費はしないで1000万円に!

コツコツと堅実に月々2万円の貯金をしていても、そこは人間ですから、趣味や旅行、自分磨きなどによる出費も避けられません。ときには定期預金から賄う、なんてことも。

では貯金額が多い女性に共通するスタイルはあるのでしょうか。調査によると、「実家暮らしである」、「車や海外旅行などの大きな出費をなるべく控える」、「お金のかかる趣味はしない」などの意見が見られました(ちなみに単純計算では、22歳からコツコツ毎月4万5千円貯金すると40歳で1000万円貯金できる計算になります。何とかできそう?)。

では、40歳までに1,000万円のお金を貯めるには、どのような心構えが必要なのでしょうか?

 

◆40歳までに1,000万円貯めるための心構えは?

1日に使える金額を決めて生活している。

・お給料を「食事」「美容」「交際費」など封筒を分けて管理

・財布の中の小銭を毎日貯金箱へ入れている。

・男性との飲食代は、2回に1回はおごってもらう

・節約していても、ときには自分にご褒美を。

上記のような調査結果となりましたが、1日1日の小さな心構えの積み重ねが、やがて大きな結果へとつながるようです。まずは3カ月ほどトライして以前の結果と比べて貯金額が増えていれば、「私にもできそう!」とモチベーションが高まるのではないでしょうか。

 

3.既婚女性の貯金平均額は?

◆夫婦共働き世帯の貯金平均額は1,588万円

総務省が実施した2016年度版の「家計調査」によると、夫婦が共働きで子どもがいない世帯の場合、貯金平均額は1,588万円となっています。この貯金金額の中には生命保険や株なども含まれます。普通銀行などの口座預金としては平均284万円となり、現金そのものは少ないものの運用方法など多様化している様子がうかがえます。

 

◆夫婦共働きで子どもが2人いる世帯の貯金平均額は1,014万円

共働き世帯で子どもが2人いる世帯の貯金金額は1,014万円となっています。やはり子どもが2人いる分、貯金金額は下がりますが、それでも1000万円は超えています。ちなみにこの世帯の世帯年収の平均額は771万円となっています。

 

◆子どもがいても貯金平均額を目指せる節約方法とは

予想していたこととはいえ、共働きをしていても子どもを持つと如実に貯金額が下がってしまいます。原因としては、独身時代のように働けなくなってしまう女性が増えてしまうのと、養育費や教育費がかさんでしまうことが考えられます。それでも貯金を増やすために、どういったことをしているのでしょうか?

 

 ◆結婚後、子どもがいても貯金を殖やす心構え

・家計にかかるお金の優先順位を決め、低いものから無駄遣いを無くす。

・本業やパートとは別にネットで簡単にできる副業などをプラスする

不用品を売りに出し、また本当に必要なものだけを購入する。

貯金を増やすためにといって、パートなどを掛け持ちすることは、心身ともに負担が大きくなって長続きしないのでお勧めできません。たとえば、すきま時間を使ってできる文章ライティングのお仕事やWebアンケートへの参加などでコツコツとお金を貯めている女性もいるようです。

 

今回は、年齢別の女性の平均貯金額と既婚世帯の貯金額を見てきました。貯金の方法としては、普通預金と定期預金の2本柱を用いることが主流のようです。 一方、資産運用を行なっている女性は5〜10%とまだまだ少なめ。最近は手軽に資産運用を行えるアプリやAIサービスなども続々と登場しているので、この機会に調べてみるのも良いかもしれません。