そろそろ嫌な梅雨の季節です。文字通り雨が…
【エッジーナの処方箋】知的な女性はエコ意識が高い! プラスチックごみを減らす方法
プラスチックごみによる海洋汚染が世界中で問題となっています。日本でもレジ袋の有料化が進むなど、プラスチックごみの削減をめざす取り組みが加速しています。2019年6月末に開催されたG20大阪サミットでは、2050年までに海洋プラスチックごみによる新たな汚染をゼロにすることを目指す「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」が掲げられました。
便利でありがたい存在のプラスチックですが、このまま使い続けていれば取り返しのつかないことになりかねません。とはいえ、現代社会でプラスチックをまったく使わない「ノープラ生活」をいきなり実現するのも難しいでしょう。ここでは、プラスチックごみを少しでも減らすための簡単な方法をご紹介します。
〈目次〉
- プラスチックごみ問題の中心「マイクロプラスチック」とは
- プラスチックごみを減らす方法
1. プラスチックごみ問題の中心「マイクロプラスチック」とは
現在、世界の海には年間で年間500万~1300万トンものゴミが流れ込んでいるといわれています。海洋プラスチックごみはさまざまな地球環境問題を引き起こしていますが、中でも注目されているのが「マイクロプラスチック」による海洋汚染です。
マイクロプラスチックとは、約5mm以下の小さなプラスチックの欠片です。これは、洗顔料や歯磨き粉などに含まれる「マイクロビーズ」と呼ばれる微細なプラスチック粒子が下水道を通じて海や川に流されたり、海岸に打ち寄せられた使い捨てのプラスチックごみが、紫外線や波の影響などで細かく分類されてつくられたものです。
マイクロプラスチックは、ダイオキシン類やポリ塩化ビフェニールなどの有害物質を吸着します。そのため、マイクロプラスチックを食べた魚の体内には有害物質が蓄積され、食物連鎖でいずれは人間が汚染された魚を食べることになるのです。
2. プラスチックごみを減らす方法
- レジ袋はもらわない
一説によると、プラスチック製のレジ袋は毎年世界中で「1兆枚」も消費されているといいます。少しでもレジ袋の消費量を減らすため、スーパーなどに買い物に行く際はエコバックを持参し、なるべくレジ袋はもらわないようにしましょう。
とはいえ、いままでレジ袋をゴミ箱代わりに使っていたという方も多いでしょう。とくに生ゴミや生理用品などは、市指定のゴミ袋に入れる前にレジ袋に入れてからゴミに出したいと思いますよね。
そこでおすすめしたいのが、お菓子や野菜、食パンなどが入っているビニール袋を生ゴミ入れとして使用することです。レジ袋の消費量も減る上、いままでゴミとして捨てていた袋を有効活用することにもつながります。
- テフロン加工のフライパンは使用しない
テフロン加工されたフライパンは焦げ付かず、くっつきにくいので使っている方も多いでしょう。ですが、使っているうちにコーティング(プラスチック)が剥がれてマイクロプラスチックに分解されていき、最終的にはそれらが海に流出します。
テフロン加工されたフライパンの代わりに、長く使える鉄製やステンレス製などのフライパンを使用することをおすすめします。
- マイクロビーズを避ける
私たちが普段何気なく使っているスクラブ洗顔料や歯磨き粉、化粧品などの一部には、海洋汚染の元となる「マイクロビーズ」が使われています。洗顔料や歯磨き粉を買う際には、原料に「ポリプロピレン」や「ポリエチレン」などが入っていないことを確認し、マイクロビーズが含まれない自然由来の製品を選ぶようにしましょう。
以上、プラスチックごみを減らす簡単な方法をご紹介しました。プラスチックごみを減らすには、レジ袋やストローなどの使い捨てプラスチックごみを使わないだけでなく、マイクロビーズが配合された商品を買わないことも大事です。次世代に豊かな環境を引き継ぐためにも、私たち一人ひとりがプラスチックごみへの意識を高くもって生活していくことが大切なのではないでしょうか。