【エッジーナの名言】マヤ・アンジェロウ「あなたがやらない限り、どうにもならない」

 

あなたがやらない限り、どうにもならない”

――マヤ・アンジェロウ

 

 

マヤ・アンジェロウ(1928-2014)

詩人、歌手、女優

 

人々に多大な影響を与えてきたアメリカ合衆国の活動家、詩人、歌手、女優。

自伝の『歌え、飛べない鳥たちよ』は世界的に賞賛され20世紀最高のアメリカ文学の一つとされている。

 

経歴

 

マヤ・アンジェロウは、まだアメリカで黒人差別が根強い1928年にセントルイスに生まれました。幼い時に両親が離婚し、彼女は祖母に引き取られましたが、別れた母親の彼氏から性的虐待を受けるという出来事を経験します。その人物は有罪となったものの、投獄されたのはたった1日だけでした。これで大きな精神的なショックを受け、彼女は数年間言葉をあまり話せなくなったそうです。

 

その後ウェイトレスとして働きながら、彼女は歌手やダンサーを目指しはじめましたが、その情熱的な演技と歌声が人々を魅了し、エンターテイメントの世界で中心的な存在となっていきます。脚本家、作曲家、劇作家、人権運動家、ジャーナリストと多方面の分野で大成功を収めました。

 

そして51才の時、幼少期に受けた性的虐待や、人種差別経験を綴った『歌え、飛べない鳥たちよ』を発表。この著作は米国に大きな衝撃を与え、今も「20世紀の名著」として高い評価を受けています。2011年には文民最高位の「大統領自由勲章」も受章。しかし、その3年後の2014年、死因は明らかにされていませんが86才で亡くなりました。

 

当時大統領だったオバマ氏は、彼女について「素晴らしい作家であり、熱い友人であり、まさに驚くべき女性だった」と、アメリカ国民に希望の光を与え続けていた彼女の死を悼みました。

 

「あなたがやらない限り、どうにもならない」の意味は?

 

英語では“Nothing will work unless you do.”です。

 

単純明快で、わかりやすい言葉。それでいて、なんとなく心の底から力がわいてくるような言葉です。

 

その意味は、わかるようでわからない気がしませんか?「やる」とは「どんなことを」なのでしょう? 本当に他の人ではいけないのでしょうか?

 

彼女の言葉に一貫している哲学とは

 

マヤ・アンジェロウは、他にも数多くの名言を残しています。彼女の言葉をより深く理解するために、他の名言も2つ取り上げてみます。

 

「キャッチャーミットを両手にはめたまま生きるべきではない、投げ返すことも必要だから」

 

「成長する人間は本当に少ない。ほとんどの人はただ歳をとっているだけ。車を持ったり、クレジットカードを大切にしたり、結婚して家庭を持ったりすることは成長ではなく、ただ年を重ねているだけです」

 

マヤ・アンジェロウのこれらの言葉も、米国人の間ではとても有名です。「両手にキャッチャーミット」は、どこかユーモアもあります。

 

これらの言葉でも一貫して訴えていることは「行動に踏み込むことの大切さ」と言えるでしょう。社会にただ流されているだけではなく、自らも積極的にアクションを起こして、状況を変えていかなければいけない。ボールを受け取ることばかりではなく、きちんと「投げ返」さなければ、「成長ではなく、ただ年を重ねているだけ」なのだと。

 

確かに黒人差別や性的虐待を乗り越えて、たくましくアメリカ社会を生き抜いてきた彼女の人生と、この哲学・信念は矛盾しません。

 

誰にでも言えそうで、マヤしか言えない言葉

 

その上で、あらためて上記の言葉を見てみると、その力強さの理由がよく理解ができるのではないしょうか? そして誰でも言えそうでありながら、やっぱりマヤにしか言えない言葉だったということも。

 

他の誰でもない。あなただけが、あなたを取り巻く状況を変えることができる。そして行動を起こすことによって、あなた自身の心も磨かれて「本当の成長」を獲得できる。だから、「あなたがやらない限り、どうにもならない」

 

確かに私たちは、なんとなく周囲の流れにまかせてしまったり、臆病になってしまったりして、本当の望みを叶えるチャンスや、成長のチャンスを逃してしまうことってありませんか?

 

いや、むしろその臆病な気持ちがある方向こそが、「本当の自分」がいる場所なのかもしれません。

 

ぜひそんな時は、彼女のこの言葉と人生を思い出して、一歩を踏み出す勇気を奮い立たせましょう。

 

参考)

Caged Bird Legacy | The Legacy of Dr. Maya Angelou https://www.mayaangelou.com/