【本日のアゲ本】実は、女性の方が良いリーダーになれる!

 

「女性が管理職になったら読む本」
ギンカ・トーゲル著/日本経済新聞出版社

キャリアと自分らしさを、両立させる方法 

女性がキャリアを築いていこうとしたとき、男性以上に問題や課題が生じるのはなぜなのでしょうか?本書では、次のような問題や課題を取り上げています。 

  • なぜできる女性は嫌われるのか? 
  • そもそも女性はリーダーには向いていないのか? 
  • 女性がなかなか昇格しないのはなぜか? 
  • 女性自身の行動をも制限してしまう「無意識バイパス」とは何か 
  • リーダーになった女性が直面しがちなリスクとは? 
  • なぜ、女性は完璧なロールモデルを欲しがるのか? 
  • 男性と比べて、女性に不足しがちなスキルとは? 

この問題や課題にひとつでも心当たりのある人は、ぜひ読んでほしい一冊です。本書は女性だけに立ちはだかる問題や課題が、なぜ生じるのか?」という問題にフォーカスして、その原因や背景をひとつひとつ丁寧に紐解いていき、読了後には納得感と女性であることの自信を大きくするのではないかと思います。

女性特有の問題や課題の理由や原因がわかれば、恐れることなく解決に向けた一歩を素早く踏み出せるはず。女性の特徴や女性らしさを活かしたキャリアの築き方について書かれているので、自己否定にならずにポジティブに読了することができるでしょう。

「男性のように振る舞う」という落とし穴 

責任あるポジションや仕事を任せられたときに、多くの女性は「男性のように振る舞わなければ…」と思うそうです。そして、それが間違いのはじまりであると書かれています。あなたの周りにもいませんか?

ーダーは野心的で競争心があり、大きな自信を持つとともに自立的で、積極的に自己主張する、というイメージがまず間違っているとのこと。これはあくまで男性としての特性であり、「女性的な資質こそ、いまのリーダーに求められている」のです  

時代が求める変革型リーダーシップ 

著者はリーダーシップには、交換型と変革型があるといいます。交換型とは従来の権力を基に発揮されるリーダーシップで、変革型とはフラットな環境で発揮されるリーダーシップだそうです。

これからの時代をリードするリーダーとはこの変革型であり、女性の方が変革型の資質を持っているとのこと。つまり男性寄りのリーダーシップではなく、女性は女性の強みを生かしたリーダーシップを発揮した方が成果も上がるのです。 

変革型リーダーシップを構成する4つの資質を「信頼」「モチベーション」「刺激」「コーチング」に分けて調査したところ、すべての点において女性の方が得意である、という結果が出たそうです。確かのこの4項目を眺めてみると、男性より女性の方が得意そうな感じがします。 

女性の特性や特徴を消すのではなく、それらを活かしながら女性がリーダーシップを発揮していく。女性がリーダーをするうえで、なぜ課題や問題が起きるのか、それを乗り越えるにはどうすれば良いのか?

女性性を否定するのではなく、どう活かしていくのかが書かれた本書は、題名にもある通りまさに「女性が管理職になったら読む本」だと思いました。