【本日のアゲ本】やりたいことを全部やるために、いらないものを捨てていこう

 

やりたいことを全部やる!メモ術

臼井由妃 著/日経ビジネス人文庫(2019年)

 

メモ術で自分を不自由にしているモノが明確になる

 

2020年がはじまりました。1年の目標をたてるとともに、「今年こそは去年できなかったことを全部やろう」と決意をあらたにしている女性も多いことでしょう。

 

「やりたいことをやるための時間がもっとほしい」という女性におすすめしたいのが『やりたいことを全部やる!メモ術』です。「メモ術」とありますが、本書は単なるメモの書き方の指南書ではありません。どちらかというと、書き出すことでムダをあぶり出し、余計なものを捨て去るための「書き出し整理術」を教えてくれる本となっています。

 

1日は24時間しかありません。限られた時間内でやりたいことを全てやるには限界があります。大事なのは「効率より効果」です。まずは自分が時間をとられているものを書き出し、やらなくてもいいことはどんどん捨てていくことが自由になるための近道だと著者は説きます。

 

本書が提唱しているメモ術はカンタン。まず、いま自分がやらなければならないと思っていることを頭に思いついた順に5つ書き出します。この中で、明らかに自分がやらなくてもいいこと、また誰かに依頼できることがあれば、この段階で省きます。次に、残った事柄の中で「緊急度」と「重要度」を指標にし、「①緊急かつ重要なこと」「②重要だが緊急度は低い」「③緊急度は高いが重要ではない」「④緊急度も重要度も低い」の4つに仕分けします。このうち、やるべきこととしてリストに残すのは①のみ。④は迷わず捨てます。②と③は、緊急度や重要度を冷静に見極めながら、時期や優先順位を決めます。ときには誰かに依頼したり、捨てる必要もあるでしょう。

 

本書のメモ術を使えば、時間だけでなく、人間関係、お金、モノも整理することができます。書き出すことでムダをあぶり出し、余計なものを省き、目標や夢の実現に集中していきたいという女性は、年始めに本書を読んでみてはいかがでしょう。