貧乳でも乳は垂れるということを皆さんはご…
【実録!ラクして美魔女〜】 No.036 世界一美しい食べ方のマナーレッスン
先日、ほろ酔いで立ち寄った本屋で、小倉朋子さんの『世界一 美しい食べ方のマナー』という本に出合った。普段は手にしない分野の本であったが、酒の勢いもあって雑誌と一緒にカゴに入れた。
帰りの電車の中、暇つぶしのつもりで『世界一 美しい食べ方のマナー』を開いてみると思いのほか興味深い本で、その日のうちに一気に読んでしまった。
影響されやすい私は、翌日には“美しい食べ方”の一人レッスンを励むべく、外食してみることに…
しかし、この日は休日。どこもかしこも混み合っている。気軽に入れそうな店を徘徊すること30分。ふいに目にとまった”Hotel koe”のカフェに入ることに。自分に緊張感を与えるため、あえて人目に付くウィンドー越しのカウンター席へ座った。
どうせなら、ナイフとフォークを使う食べ物と思っていたのだが、ここは昼時のカフェ。限られたメニューしかなく、取り敢えず好物のグラタンを注文することに。
待つこと10分。運ばれてきたグラタンは幼稚園児の弁当箱ほどの大きさしかなく、大飯くらいの私には物足りない量であった。大体、おしゃれなカフェのグラタンは、量より質とオシャレさを重視するものだ。腹をいっぱいにしたいなら、吉野家の大盛り牛丼を食ってこいという話だ。
さて、『世界一 美しい食べ方のマナー』を思い出して、食事をとってみる。
まず、背筋を正し、膝にナフキンをおく。グラタンに一口大のブロックを作ってから持ち上げ口に運ぶ。この時、犬食いのように顔をスプーンに近づけるのではなく、スプーンを顔に近づけるようにする。口に入れる量も少なめにし、いつまでもモグモグしないのが好ましいらしい。
ややすまし顔でこの工程を実践。窓の外を行きかう人々をギャラリーに見立て、上品に洒落たグラタンを食べてみた。すると、その旨さに「まぃうー!」と叫びそうになった! ベシャメルソースの濃厚さがたまらず、思わず本能のままにガツガツとグラタンを食べそうになった。いかん、いかん、今日のテーマは“美しい食べ方”である。はやる気持ちをグッと抑えて、美しく食べることだけに集中した。
外を眺めていると交差点の先に牛タンねぎしの看板が目に入った。白飯の上に牛タンをのせて食らうメシの旨さを思い出した。
「食事にはうめぇ!」と口にかき込むものと、「おいしゅうございます」と上品に頂くものがある。
シャレたグラタンを「おいしゅうございました」と食べた終えた私は、その足で牛タンのねぎしに駆け込んだのは言うまでもない。